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木質の偽造ペレット工場

東方の二次創作SSです。いぢめ・グロ注意

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レミさんフラさん

メインキャラクター:スカーレット姉妹

お嬢様があんまり吸血鬼ぽくないっと思って、こんな設定も有りかな? と思い作ったSS
紅魔館の地下室

「そう固くならずに。まあ、座りなさいな」
フランドール・スカーレットは来客に席を勧める
「なんだか今日は偉そうね」
来客のレミリアは不満そうな顔で椅子に腰掛け。テーブルを挟み彼女と向かい合う
「それで、月とやらはどうだったのかしら?」
「良いところだったわ・・・それなりに」
「ふぅん。そう」
次の瞬間
「ぐげぇッ!!」
フランドールは椅子に座ったまま机を蹴飛ばした
机はレミリアを巻き込み、石造りの床を派手に転がる
「聞いてるわよ。隙間妖怪とやらにまんまと唆(そそのか)されて。あげく月の民には手も足も出なかったそうじゃない」
床に突っ伏すレミリアを冷ややかな目が見る
両手にぐっと力を入れて起き上がったレミリアはフランドールを見た
「今回の騒動は実に充実していた。私はその過程も結末も納得している。それに負けたといっても所詮は弾幕ごっこ。吸血鬼の力を持ってするば圧勝だったわ」
「で?」
椅子に座る彼女は、足を組み頬杖をつき呆れていた
「別にあなたが充実だの、納得だの、力では圧倒していただの、そんなことはどうだっていいの。要は他所様と揉めたか揉めてないかが重要なの」
まるでわかってないとため息を吐く
「あなたが愚を晒そうが、自身の白痴を公表しようが勝手よ。ただ、そのシワ寄せが来て後々迷惑するのは私なの。わかる?」
フランドールは顎でしゃくって「ここに来い」と命令する
「妹の分際で、何様のつもりだ? そんなに自分が置いてきぼりを喰らったのが不満か」
静かに闘志をたぎらせ、牙と爪をむき出しにして自分を突き飛ばした張本人を睨む
そんなレミリアを見てフランドールは先程よりも重く深いため息を肺から零した
「四百年くらい前かしら」
「 ? 」
「野心の強い妖怪が『眷属にしてください』と懇願してきたから望みどおり庇護下に加えてあげたの」
穏やかな声で、何の前触れも無くフランドールは喋り出した
「彼女は地位と力が欲しかった。そして私は穏やかな日常が欲しかった」
フランドールは自身の掌を見つめる
「私は静かに生きて行きたいの。必要最低限の食事と必要最低限の生活空間。それ以外は何も望まない。平穏こそが生物にとって最大の幸福。見栄やプライドは身を滅ぼすだけ」
彼女が手を握ると同時に、レミリアの背後にあった机が粉々に砕け散った
「私は誰も傷つけたくないし、傷つきたくもないの」
全てを破壊することの出来る手を天井にかざし、恨めしく眺める
「だから私は彼女に力の一部と紅魔館を譲渡した、地下に暮らす私に食事を供給するという破格の条件で」
「フランドール。一体何の話を…」
「“フランドール”? 」
その言葉に彼女は眉を寄せた
「何時からあなたは私を呼び捨てに出来る身分になったの?」
「は?」
今度はレミリアが眉を寄せた
「さすがに四百年近く演じていると、完全にその役になりきってしまうのかしら?」
椅子から立ち上がるとレミリアに向かい緩やかな足取りで進んで行く

「運命を操るという言葉はなかなか便利ね。何が起きても『それ見たことか』って言えば済むもの。ブン屋にそれを言った時の彼女の慌てようと言ったら・・・」
かつて隕石落下の取材を鴉天狗から受けた時のことを思い出してクククと喉の鳴らす
レミリアは向かってくるフランドールに恐怖を感じていた
「そういえば『日光や炒った豆が弱点なのは本当の弱点を隠すカモフラージュかもしれない』って書かれているけど。まさにその通りね」
その恐怖は一歩近づく度に増幅する
「吸血鬼が日傘を差した程度で日光を凌げるわけないじゃない」
「待て」
また一歩
「炒った豆は好きでも、納豆は食べる? おめでたいわね。本当にそんな吸血鬼いるのかしら?」
「やめろ」
もう一歩
「私たちってあんまり似てないわね」
「止まれ」
さらに一歩
「いろいろとオカシイと思わない?」
意地悪く口元を吊り上げる
「ねぇ、蝙蝠妖怪さん?」
そこで立ち止まった
「ッ!!」
目の前で立ち止まるフランドールの目を見た瞬間、突然体が硬直する
「ぁ・・・ぁ」
その場から逃げ出したい気持ちで一杯なのに、体が言うことを聞かない
「私の姉という身分のほうが色々便利だからって理由で姉を名乗るのを許可したけれど、些か増長しすぎたわね」
「違う、私はレミリア・スカーレット。吸血鬼にしてスカーレット家の当主」
そう自分に言い聞かせるが、顔はみるみる青ざめていく
レミリアのこめかみにフランドールは指が当たる
「ぅが・・・」
指がずぶずぶと沈みこむ
骨の隙間を通り、表皮、真皮に指が当たり。それを突き破って中に侵入する
「ぉええぇえ」
抵抗しようにもそれが出来ない
「うーーーんと、ここかな?」
「いぎぃ!!」
右脳を触られて、痛みとは違った感覚。得体の知れない気持ち悪さに吐き気を催す
「あ、違う。反対だった」
今度は無傷な方のこめかみに指が刺さる
「ぐっ・・・ふぁ・・・」
左脳を爪で掻かれ、擦られる
ハンバーグを作りの過程、ひき肉をこねる時の様な音が直に頭に響く
「あ゛あ゛!!」
「見つけた」
ある一点でフランドールの指は止まった
確認するようにその箇所を執拗に撫でる
「ぐ・・・・きぁ・・・・・は・・・・げぇぇ・・・・お゛・・・・な゛、な゛に゛お゛・・・」
逆流する鼻水と嘔吐感に苛まれる喉を無理矢理開いて尋ねた
「全部、思い出させてあげる」
苦悶するレミリアとは対照的ににっこりと笑った
「はぁうッ!!!!!!!」
脳の奥に何かが流れてくるのを感じた




『フランドール・スカーレット様』
『誰?』
『私は蝙蝠の物の怪、名はございません』
『何か用?』
『吸血鬼と蝙蝠は古より深い縁。是非とも私を眷属に・・・・』


妙に懐かしさを感じる光景の後、レミリアの意識はトんだ




「ん・・・・・」
「あ、気がついた」
自身の顔を覗き込む主の顔を見て、レミリアは飛び起き、床に片膝をついて頭を下げる
「さ、先程はと、とんだ御無礼を!」
「傅(かしず)かなくていいから。頭を上げて」
「しかし・・・」
殺されることを恐れて、レミリアはひたすら頭を下げ続ける
「ところで、ルーミアお姉様は元気?」
「先日、湖の周辺を浮遊しているのを門番が目撃しておりますので息災かと」
「そう」

レミリアはこめかみに手を当てる
開けられた穴は既に塞がっていた

「違う」
「 ? 」
レミリアはうわ言のように呟いた
「捏造だ・・・こんなの私じゃない。本当の私はもっと気高く気品のある…」
「いいえ、それが本当のあなた。自身の保身と進退だけしか頭に無い、私と同等の卑しさを持つ生き物」
その言葉のあと、レミリアは全身の力が抜けるのを感じた。自分の体が自分の物ではないような不思議な感覚
「なにをした!?」
「別に大したことじゃないわ」
レミリアの帽子を落として髪の毛を乱暴に掴み立たせる
「ぐ・・・」
「紅魔館の資金と物品は今後もあなたの好きなように使いなさい。余計な波風さえ立てなければ私はどうだっていいわ」
赤ん坊に言い聞かせるような優しい声色でレミリアの髪を掴むその姿は非常にアンバランスだった
「私が言いたいことは以上よ」
フランドールが手を離すと体の自由が戻った
「はーっ、はーっ、はーっ」
蹲り、必死に肺に酸素を取り入れる
息はすぐに整った
「・・・やる」
踵を返す主の背中を見上げ小さな声で言った
「何か言った?」
おぼつかない足取りで起き上がる
「殺してやる!! 貴様を殺して、本当の紅魔館の当主に・・・真の吸血鬼にっ!!」
「無理よ。あなたは私の支配下にある、私を殺せばあなたも死ぬ。今まで通りココで栄華を貪っていたほうがお互いのためよ」
自分の両手が勝手に動き自身のこめかみと心臓をそれぞれ指差した
「その気になれば私は何時でもあなたを殺せる。わかったらさっさと出て行きなさい」
自らの意思とは関係なく足が動き出して、腕が扉を開ける
「畜生、畜生! 畜生!!」

扉が閉まると同時に、地下室には静寂が訪れた
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コメント

上手い

それ以外言葉がない

  • 2010/11/08(月) 05:19:13 |
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