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木質の偽造ペレット工場

東方の二次創作SSです。いぢめ・グロ注意

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神聖モコモコ王国 act6


【第十二話 アンノウン】

早朝。井戸水を汲んで顔を洗う慧音に寝巻き姿の妹紅が駆け寄ってきた
「輝夜抹殺には強力な力を持った部下が必要不可欠モコ」
「具体的には?」
「レア度が高い生き物はだいたい強いモコ。珍しい生き物を捕獲して味方につけるモコ」
「今更訊くことでもないが正気か?」
「無論モコ」



―――【 珍獣ハンター・イモコ 】―――

眉毛がチャームポイント
幻想郷のお笑い業界に彗星のごとく現れた天体現象で
大気圏突入時に燃え尽きた

「助けてください~~シャア少佐ぁぁぁ! 減速できませんモコォォォォォ!!」
「けっして無駄死にではないぞフジワラ」

≪中略≫

そして彼女は今日も幻想郷に生息する未知の生物を探すのだった

―――【 珍獣ハンター・イモコ 】―――


「ゲットだぜモコ」
「お前以上の珍獣がこの幻想郷にいるのか?」
「やってみなきゃワカランモコ! 行ってくるモコ!!」

水筒を肩にかけ帽子をかぶり、妹紅は走り出した





「どうせ戦力に加えるなら排気ガスさんプロデュースの@みたいにタフなのが良いモコよ。しかしあれは外から来てるし・・・・モコ?」
あれこれ考えながら歩いていると、一人の妖怪に出くわした
「おいお前、なんか珍しい生き物知ってるモコか?」
「私ですか?」
妹紅に呼び止められて自身に指をさした
永江衣玖は竜宮の使いと呼ばれる種族である
龍の世界と人間界の狭間に住み、龍の言葉を要約して幻想郷の人妖につたえていた

「出来れば強いやつが良いモコ。幻想郷最強モコ」
「そうですねぇ」
職業柄、衣玖の脳裏に龍神が浮かんだ




~~~~~~~~~~

龍の世界
「龍神様のまなこに映る今の幻想郷は如何様で?」
雲の向こう。天を仰ぎ衣玖は粛々と告げた
「万事恙(つつが)無し。誉れ高き也。汝らの働きに感謝する」
雷鳴のような声が雲の向こうから返って来る
「有り難きお言葉」
恭しく衣玖は頭を下げた
「この繁栄が万年続くよう、これからも我の意志を地に轟かせる声となり努めて欲しい」
「はは」

空が静寂に包まれる

「まあ、業務連絡はここまでにして……衣玖ちゃん、ちょっと聞いてよ」
「はい」
威厳に満ちていたはずの声は一気にトーンを落とし、衣玖に親しげに話しかけてきた

「この前さ、出雲大社に行ってきたんよ。神無月だから召集が掛かったん。10月になると出雲大社に八百万の神が集う風習があるの知ってる?」

「神様ってみんな人の形してるやん? だからオッちゃんも人の形でそん時参加したんね」

「幻想郷代表の席があって、毎年ソコに座っとんよ。でも今年ソコに八坂の神奈子ちゃんが座っとたんよ」

「幻想郷圏で初参加だから何も知らんのやなって思って『すみません、そこ自分の席なんです』ってやんわり話したんよ。そしたらな」

――あんた誰?

「確かに八百万も神様おるからイチイチ顔覚えてないのわかるよ。でもオッチャンの顔を忘れたらあかんでしょう?」

「そんで結局、どいてくれんかったし。ずっと立ちっぱなし、龍神なのに」

「会合中、秋姉妹はずっと俯いてて、神綺さんはオロオロしっぱなし。諏訪子ちゃんが気まずい顔して何度もコッチ見よる。あれ拷問?」

「終わってからタケミカヅチさんがごっつい謝って来たからエエけど、久々にキれそうになった」

「オッチャンの雷すごいよ? ゼウスより威力無いけど、攻撃範囲がめっさ広いよ? あ、衣玖ちゃん違う、怒ってない。怒ってないから」




「そうそう。昨日ヒマだったんで人型になって地上に降りて散歩してたんね」

「その時に迷子の人間の子がおったから、里まで送ったんよ。一応、祠(ほこら)立てて崇めてもらってる手前、無視できんからね」

「里に着くと人たくさん集まったんよ。慧音センセーが代表で前に出てきて、最初、お礼言われんのかと思ったけど違ったんよ」

「そうしたら取り囲まれた。みんな武器持ちよるわ」

「刀、槍、ノコギリ、鍬、木刀、丸太、竹やり。一瞬、彼岸島に来たかと思った。アイツらたくまし過ぎ」

「あ、でも誤解したらいかんよ、別に怒っとらんし。自衛手段もつのはええことやからね。自分、龍神やから、こんなんで怒っとたら地球がいくらあっても足りんし。博麗ちゃんに迷惑かけるのも忍びないし」

「今度から人の姿になるときは幼女になろうと考えとります」

「あ、博麗ちゃんで思い出した。この前、あの子月行ったらしいやん。月」

「なんで依っちゃんと戦ったとき降ろさんかったん? ワレ神の最高位ですよ? 呼んでくれたら月を一瞬で衛星にジョブチェンジできたよ?」

「せっかく幼女の格好で準備してたのに。自分で言うのもなんやけど結構可愛いよ?」


「そういえば、月の住人がやたらウチらのこと『穢れてる穢れてる』言っとったやん?」

「確かにオッチャン汚いよ。なかなか体洗わないから。でもしゃーないやん。オッチャンが川に体入れたら氾濫するもん。そういうシステムねん」

「昔、ほぼ毎日川に入っていたら、村の人間が若い娘を生贄に捧げるって脅してきたんよ。それか・・・え? そういう意味で汚れてる言うてるわけやないの? ほんまに?」




~~~~~~~~~~


「私の知ってる限りでは存じませんね」
「そうモコか・・・」
妹紅が残念そうな表情を浮かべたとき、衣玖の脳に電撃が走った
「あ、一匹だけ居ました。珍獣が」
「モコ?」




人間の里
不良天人の比那名居天子は非想の剣を担ぎ、人里の駄菓子屋の前でヤンキー座りして通行人にガン飛ばしていた
「ジロジロ見てんじゃないわよ」
彼女と目があった者はすぐさま目を逸らした
そんな天子を衣玖が指差した
「見つけました。アレです。あの学術名『ボウシモモ科 ヒトモドキ』です」
「あいつが珍獣モコか?」
「あ゛?」
据わった目で自分をケモノ呼ばわりした妹紅を睨む。立ち上がり、肩を大きく揺すりながら歩み寄ってメンチを切る
「あんたドコ(所属組織)よ?」
「お前の目の前にいるモコ」
「そういう意味じゃない」
妹紅を連れてきた知り合いのほうを向く
「この者が総領娘様を探しているそうです」
「お前、強いモコか?」
「はぁ? 当然だし」
「なら我が軍門に下れモコ」
「いいわよ。私とタイマン張って勝てたらね・・・その代わり」
非想の剣を地面に突き立てる
「私が勝ったら、あんた今日からパシリね」
「上等モコ」
「お待ち下さい」
闘志をたぎらせる二人の間に衣玖が割って入る
「ここは人里、暴力沙汰はご法度です。なのでゲームで勝負をつけては?」
「構わんモコ。何しても負ける気がしないモコ」
「私もね」
「すぐにご用意いたします」
衣玖は駄菓子屋でサイダーを買い、グラスのコップを借りて、二人を店頭に設置してある机に対面で座らせる
グラスにサイダーを注ぎはじめた。溢れる寸前までサイダーが満たされる
「ちょうめんちょ・・・・・・表面張力という言葉を知っていますか?」
(噛んだ)
(こいつ噛んだモコ)
「お二人にはこれから交互にグラスにコインを入れてもらいます。先に中のサイダーが溢れさせてしまった方の負けです」
衣玖がコイントスで順番を決めた
先攻、天子
「テンコ、手が震えてるモコよ」
「私は『てんし』よ!! テンコでもチンコでもマンコでもないわ!!」
(ワザと間違えて怒りを誘ってますね)
天子が投入したコインでサイダーは溢れなかった
「ふー。あなたの番よ」
「こんなんで息切れしてたら先がおもいやられるモコ」
「言ってなさい、あなたの負けはもう確定済みよ」
後攻、妹紅
「さっさと入れるモコ」
緩やかな動きでコインを中に投入しようとした瞬間
「イカサマ行為は禁止です」
「Why? MOKO?」
衣玖が妹紅の手を掴んだ。妹紅はなぜか英語を話した
「なんの話モコか?」
「コインが異常に発熱してるんですけど」
妹紅が持つコインは表面の水を一瞬で蒸発させてしまうほど熱していた
「反則負けでアタシの勝ちね」
「総領娘様もです」
「Pardon?」
天子もなぜか英語だった
「机の下にセットした要石を速やかにどかしてください。妹紅さんがコインを入れた瞬間に揺らす気だったのでしょう?」

衣玖の判定で勝負はドロー

「こんなチンケな勝負やめて、これで一気にカタをつけましょう」
ポケットからリボルバー式の拳銃を取り出す天子
「産廃の近代兵器普及率は異常モコ」
「総領娘様っ!? どうしてこんなモノを!!」
「無縁塚で拾ったのよ。後で処分するから心配しないで。ついでに豆も落ちてたわ」
握った手を開くと6発の弾が机の上に落ちる
「ロシアンルーレット。ルールは知ってるわね? 弾を一発だけ装填して交互に自分の頭に銃口を向けてトリガーを引く」
「そんな危険な・・・」
手を横に出して衣玖の言葉を遮った
「衣玖は黙ってて頂戴。これは私とこいつのガチンコ勝負よ」
妹紅を見据える
「で、やるの? やらないの? やらないなら私の不戦勝になるけど?」
「やるに決まってるモコ」

カタや天人、カタや蓬莱人。ということもあり。衣玖は渋々勝負を許可した
ルールは単純、弾が出たほうの負け

「それでは先攻後攻を決めてください」
「ジャンケンでいいモコね」
「かまわないわ」
両者頷いて、握りこぶしを作った
「最初はグー」「最初はグー」
口ではそう言っておきながら二人とも手はパーだった
(この二人、知能が同レベル・・・)

結局またコイントスで先攻後攻を決めた

先攻の天子
一発だけ装填された銃を自身の頭に向ける
「見てなさい。私、運がいいからぜったいに当たらないわ」
「指が震えてるモコよ」
「武者震いよ」
天子は引き金を引いた
「痛ッッッ!!!!」
金属と金属がぶつかりあう、甲高い音が響いた
こめかみに直撃した銃弾によって天子の頭は横に大きくのけ反った
「つうぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅ。いったぁ~~~~」
天人の体は刃物が通らないほど堅い。無傷とはいえないが、死ぬほどではない
「妹紅の勝ちだモ・・・」
「よし、この銃はちゃんと弾が出るみたいね。本番いってみましょうか」
「はぁ!?」
弾を再装填して妹紅に渡す
「まぁ妹紅は日頃の行いがいいから・・・がぅ!!」
右側面の頭蓋骨に100円硬貨ほどの穴を開けた銃弾はそのまま妹紅の脳を抉り掘り進み、左の頭蓋骨に同じ大きさの穴を開けて抜け出た
弾に続くようにゲル状になった脳の肉片が数粒外にポツポツと噴出した
「リザレクション!!」
死亡してすぐに妹紅は復活した
「ふふふ。どうやら私の勝・・・」
「三回勝負で助かったモコ。ほら、お前の番だモコ」
「なっ!?」

(あ、この二人すごい馬鹿だ)

六発すべて撃ち終っても、二人の勝負はつかなかった



駄菓子屋の前で脳漿をぶちまけたその日の夕方
額に青筋を浮かべた慧音は三種の神器を展開させて妹紅を探していた
「妹紅の馬鹿はどこだ!!」
天界までやって来た
「妹紅さんなら『スカイフィッシュを捕まえてくる』と本州へ」
天子の額に包帯を巻きながら衣玖が答えた





【第十三話 スケープ・ゴート】


「探し物はなんですか~~♪ 見つけにくいモコですか~~♪ 鞄の中も、机の中も♪ さ↑がぁ↓したけれど見つからないのに~~♪」

竹林を散歩していた
「永遠亭に侵入できる良い方法は無いモコか」
「さあ、もう観念してください」
「モコ?」
藪の向こうから声が聞こえたので向こう側を覗いてみた

「なんなのよアンタ!? いきなり襲ってきて!!」
体の所々に傷を負い、地面に倒れながらも少女は巫女を睨みつけていた
「私は東風谷早苗。妖怪退治のスペシャリストです」
「退治されるような悪さをした覚えはないわよ!」
緑の髪から生える触覚を揺らしながら懸命に抗議した
「妖怪という理由だけで十分なんです」
早苗はビニール袋から濡れた布を取り出した。広げるとそれは大きなシーツだった
「冷たッ!?」
そしてそれをリグルの頭に被せ、全身を覆わせた
「このニオイ、油? まさか・・・」
「蟲は焼却するにかぎります」
「こんな布切れ虫に噛み切らせれば」
「そのシーツには神の力の一部を宿らせてあります。ちょっとやそっとじゃ破れませんよ」
逃げようともがくリグルを楽しそうに眺めながら、早苗は袖から燃料の入ったペットを取り出して、リグルの頭の位置に追加でかけていく
この時、リグルは逃げられないことを悟った
「待って! やめて!! なんでも言うこと聞くから!!」
「なら私の言う通り、さっさと退治されてください」
無慈悲にマッチは擦られ、布の上に落とされた
「いやああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!」
火は一瞬で燃え広がり、中から断末魔があがる
「あはははははははははははは」
転げ回る布を見て、腹を抱えて早苗は笑う
「熱い! 水をっ!! 水水水水水みずみずみずみずみずみずミズミズミズミズミズ!!」
「そうやってミミズみたいにのた打ち回るのがお似合いですよ♪」
布が燃え尽きて中から人の形をしたモノが出てくる
「そんなにも腕を振り回しちゃって、ダサイ踊りですね」
髪の毛の焦げるニオイが辺りに充満する
リグルの頭が燃えたロウソクの先のようだった
「~~ァ!! ~~~ア!! ~~~ぁ!!」
声にならない悲鳴をあげる
火の隙間から見えた腕は殆どが炭化し、足も皮が溶けてこそげ落ちてそこから肉の赤身が姿をのぞかせる
体の火を消そうと地面の上を必死に転がるが衣服に染みこんだ油のせいで消えることはない
熱で完全にくっついた指でなんとか衣服を脱ぎ捨てよう体の表面を何度もひっかく
ひっかく手がそのままの状態で止まった
「ようやく力尽きましたね」
動かなくなったリグルを静かに火が包み込んで行った

しばらくして、人の形をした炭だけがその場に残った
「ああ、良い事をした後というのは気持ちがいいですね」
大きく伸びをしてから、早苗は神社の方向に飛んで行った

「すげー現場に居合わせてしまったモコ。かるはさんの作品に出てくる早苗とめちゃくちゃカブってるモコ。あれ絶対に人の恋路ジャマするのが好きモコよ」
一部始終を見ていた妹紅は藪を飛び越えてリグルだったものに近づく
「焼死体は相変わらずエゲツないモコ。焼死体になるのは輝夜だけで十分モコ」
黒い物体に顔を近づける
パチリと焼死体の目が開いた
「あの巫女はいった?」
「うおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!」
腰を抜かして派手に尻もちをついた
「そんなに驚かなくてもいいでしょ」
焼死体はうつ伏せに姿勢を変えると、首筋から尻まで背骨に沿って背中に切れ込みが出来た
「よいしょっ」
まるでサナギからチョウが羽化するように、焼死体の背中から焦げ目一つ無いリグルが一糸纏わぬ姿で出てくる
「き、着ぐるみモコか?」
「違うわ。燃えてる途中で体の表面を硬質化させて脱皮したの」
「そんなこと出来るモコ?」
「虫を統べる者なんだから出来て当然でしょ」
リグルは自分の腕を触って動作を確認する
「これやると全身の骨がしばらく柔らかいままになるから、あんまり使いたくないんだけど」
「あれ全部演技だったモコか?」
「途中からはね。死んだ振りだって自然界で生きていく上では立派な兵法よ・・・・・あ」
自身が裸だったことを思い出して、薄い胸を両手で隠す
「服を持ってきて欲しいのだけどいい? 私に出来る範囲でのお礼ならするから」
「わかったモコ。その代わりにコレと交換モコ」
「コレと?」
妹紅は先ほどまでリグルだった物を指差した












永遠亭
「なにコレ? ヒルカメレオン?」
手術台の上で横たわる真っ黒な生物を見て永琳は言った
「なんでも怨念を持った炭が妖怪化したんだと本人が」
ここまで運び込んだ鈴仙が説明する
「生きてるのこれ? てかよくこんなのとコンタクト取れたわね」
「最初はメチャクチャ驚きましたよ。てゐと竹林を歩いてて、いきなり竹薮から現れてコッチに全力疾走してきたときは心臓が止まるかと思いました」
「トラウマ物ね」
てゐはショックのあまり気絶したため今は自室で寝ている
「お腹が痛いから薬が欲しいモコ」
「もこ?」
「もこ?」
二人は顔を見合わせた
「なんでもナイッス」
「腹痛に効きそうな薬をいくつか持ってきてあげるから待ってなさい。優曇華は私の部屋にある問診用紙を持ってきて」
「はい」
二人は部屋から出て行った
「潜入成功だモコ」
妹紅はリグルから貰った焼死体の皮を脱ぎ捨てる。ちなみに服はリグルにあげたので今は下着だけしか身に着けていない
その場にあった患者用の着物を拝借して、手術室を出て輝夜の部屋を目指した





「今日こそお前を倒してチョークで囲ってやるモコ!!」
輝夜の部屋の襖を勢い良く開き奇襲をかける
「妹紅っ!? どうやってここに!!?」
「死ねぇ!!」
「ガッ」
都合よく拾った鉄パイプで輝夜の頭を強打し、気絶させる
「とどめモコ」
パイプを振り上げた時、足音が聞こえたため中断して襖を閉める
足音は輝夜の部屋の前で止まった
「姫、叫び声が聞こえましたが何かありましたか?」
鈴仙の声だった。問診用紙を取りに行った帰りに偶然音を聞いたのだった
「なんでもないわ・・・・モコ」
「もこ? 中に入ってもよろしいですか?」
「駄目よ、開けないで頂戴・・・・モコ」
「どうしたの優曇華」
今度は永琳がやってきた
「あ、師匠。姫の様子がおかしいんですよ。それになんか語尾がモコモコしてるんですよ」
「あの炭の妖怪わね、着ぐるみだったの」
「え?」
「中に残った頭髪をDNA鑑定したら、妹紅と99.9%一致したわ」
永琳は襖に手をかける
「開けるわよ輝夜。いいわね?」
「やめなさい・・・・モコ」
「なぜ?」
「実はさっき月打(ムーンストライク)されてその影響で髪が白くなってしまったの・・・・モコ」
「もこもこ言うのも、月打の影響かしら?」
乱暴に襖は開かれた
部屋には輝夜の服を身に着ける少女がいた
「どう見ても妹紅ですね」
「ええ。99.9%」
「残りの0.1%にすべてを賭けろモコォ!!」
握りこぶしを作り叫んだ
「輝夜はどこ?」
「私よモコ」
言いながら押入れの前に移動する妹紅を永琳は妹紅を羽交い絞めにした
「優曇華」
「はい」
押入れを開けると気絶した輝夜を発見した
「姫っ!」
「が二人!?」
そう思っているのは妹紅だけだった

「さっき慌てて走り去る真っ赤なスポーツカーを見たモコ」
「嘘おっしゃい」





モコモコ王国(旧慧音宅)
「ん?」
生徒のテストの採点をしていた慧音は、首筋の産毛が逆立つのを感じて顔を上げた
「どうかしました?」
採点を手伝っていた藍が問いかける
「なんだろう。根拠は無いが妹紅の身になにか起きたような気がする」
「『虫の知らせ』ってやつですね」






【第十四話 レジスタンス】

朝。食事を終えたあと、全員を居間に集めて妹紅は話しだした

「マジックフレークスさんよろしく。いつこの国に銃を持った一師団が侵入してくるかわからんモコ」
「そのマジックフレークスさんとは?」
慧音は首をかしげる
「物に挟まれて『ドジャァァァァァン』ってされたくなかったら、それ以上追求するなモコ」
「?」
「とりあえず何がしたいのでしょうか?」
藍が挙手してから発言した
「軍備を増強するモコ。国王を守る最強の矛と最強の盾を手に入れるモコ・・・・あれ、これって矛盾?」

そんなこんなで富国強兵を発令


「お前等全員徴兵するモコ」
赤い紙を3人に渡す
「我が国のGDP(エンゲル係数)を考えると人員は増やせないので個人のステータスをあげるモコ」
「戦力の増強と言ってもなぁ」
慧音は国民を見渡す

フランドール。八雲藍。藤原妹紅

「必要無いんじゃないか?」
「ヨシナミさんよろしく。いつ理不尽な手段で拘束されて拷問・惨殺されるかわからんモコ。そのためにも身体能力を上げる必要があるモコ」
「ヨシナミさん?」
「重なったスポンジみたいになりたくなかったら、それ以上追求するなモコ」

特訓が始まった

「柔よく剛を制すモコ、まず合気を習得するモコ。これで大概は解決できるモコ」
「どうやって?」
「お湯や水の入ったヤカンをパスし合っていたら出来るようになるモコ。多分」
「どこのグラップラーだ?」

そんなとき、家の近くで銃声が聞こえた
全員反射的に跳び、部屋の物陰に隠れる

「うおおっ! もうデルタチームが攻めて来たモコか!?」
鍋を被った妹紅は挙動不審にあたりを見渡した
「落ち着け」
慧音は棚から手鏡を取り、窓に近づいて鏡を反射させることで敵の姿を見る

大きな機械を携えた小柄な少女が鏡に写った

「貴様は何者だ!?」
「私ハ、ドクター永琳ニカスタマイズサレタ人形」

両腕に月の兵器を装着し、大きなバックパックを背負ったメディスン・メランコリー

「つまり永遠亭の刺客というわけか?」
「ソウ。妹紅以外ニ用ハ無イ。大人シクソイツヲ引キ渡セバ、他ニハ危害ヲ加エナイ。タダシ邪魔スルナラ皆殺シ」
「だそうだ」
慧音が振り返り藍とフランドールを見る
三人がしばらく無言で目配せを繰り返す
「なんか妹紅を行かせる方向で目と目で相談してないモコか?」

フランドールが手を上げた
「じゃあ私があの人形壊してくるね」
「外は日光で危険だ。私が行こう」
慧音も手を上げる
「慧音殿にもしものことがあっては・・・・私が行きましょう」
藍も手を上げた
「なんでっ!! あの人形は私が壊すの!!」
フランドールがさらに手を高く上げて叫んだ
「だから日光で危険だと言ったろうが! 言うことを聞かないか!!」
負けじと慧音も声を張り上げる
「私に行かせてください!!」
藍も怒鳴った

「じゃあ、妹紅も行きたいモコ」
釣られて妹紅も手を上げた
「「「どうぞどうぞ」」」
三人は同時に手を下ろした


「モコチクショオオオオオオオオオオオオオオオオオオ!!」
ヤケッパチになり両手を上げてメディスンに吶喊(とっかん)する妹紅
「死ネ」
装備するすべての砲門が開き妹紅をロックオンする


妹紅とメディスンの戦いを見守る三人
「苦戦してないか?」
「確かに旗色が優れませんね」
藍と慧音は準備運動を始めた
「なにしてるの?」
「妹紅なら普通に勝てると踏んで行かせたワケだが予想が外れた。加勢してくる」
「ここで待っていてください」
フランドールを残して二人は家を飛び出した
「私も行きたかったなぁ・・・」
恨めしそうに快晴の空を見上げる
「ん?」
背後に気配を感じて振り返る
小さな人形が一体浮かんでいた

「馬鹿ナ奴ラ。大人シクシテイレバ命ハ助カルノニ」

可愛らしかった少女の顔の面が、一瞬で悪魔を思わせる不気味な面に切り替わる
「ヒッ!」
「全員、排除スル」

人形は冷たく死刑宣告した














メディスンと戦い、辛くも勝利を収めるも、三人は肩で息をするほどボロボロだった
「なんだコイツ、メチャクチャ強いじゃないか」
「ホントです。三人がかりでやっとだなんて」
「永琳の魔改造やべぇモコ」
「フフフ」
装備をすべて破壊されて仰向けに倒れたメディスンは不敵に笑い出した
「なにがおかしい?」
「私ニコレダケ手間取ッテイルヨウジャ、“スーサン”ニハ勝テナイ」
「スーさん?」
何かを思い出したのか、慌てて藍が起き上がる
「そういえば、コイツの傍らには人形がいると聞いたことがあります。そいつは今ドコに?」
「スーサン。永遠亭ノ技術ノ粋ヲ結集シ造ラレタ最強ノ人形」
「最強モコ?」
「私ノ3倍ノ破壊力。3倍ノ素早サ。3倍ノ精密製。3倍ノ強度。3倍ノAI知能。3倍ノ可愛サ」
「可愛さ必要か?」
「・・・(コクリ)」
慧音の突っ込みに無言でメディスンは頷いた

「貴様ノ家ニ残ッテイタ娘ハ、モウ、スーサンニ始末サレタ。次ハ貴様ラノ番ダ」
「その人形ってこれのこと?」
日傘をさしたフランドールがやってきた。傘を持たない方の手には半壊した人形

「・・・・・・」
「・・・・・・」
「・・・・・・」
「・・・・・・」

黙り込む一同

「ごめんなさい。私たちの負けです。調子こいてました」
「お前、普通に喋れるじゃねーモコか」
「永琳さんがこう話したほうが強そうだからって」
今回、モコモコ王国を書いててボツになったネタ

【宇宙忍者 モコタン星人】
宇宙人で忍者。分身はしないが死んでも生き返る。しつこい
両手のハサミから白色の光線を撃てるが、当たった試しが無いため最近撃ち方を忘れた
持ち前の身体能力を活かし忍びの祭典『SASUKE』に参加するも、第一ステージのファーストエリアで網が掴めず溺死した
捕獲して役所にもって行くと一匹3000円で買い取ってくれる
※13話で永遠亭に侵入するのは、脱皮したリグルの皮ではなく、コッチの姿になる予定だった


【私設武装組織 モコスタル・ビーイング】
『蓬莱山輝夜抹殺』を目的に掲げる私設武装ゲリラ
永遠亭に積極的に武力介入する

【ムーディー・フジヤマ】
モコモコ王国警護隊の一人
右から来たものを左に受け流すことが出来る
受け流すことに関して彼女の右に出る者はいない(受け流してしまうため)
上から来たものはただ見ている
※14話で使いどころが無かった。それだけ








―お詫び―

排気ガス様の作品は新しい発想に満ちており、私の頭にたくさんの刺激を与えてくださいます。そしてどの作品からもナズーリンの愛がヒシヒシと伝わってきます。
かるは様の作品は読み手を配慮したわかりやすい描写が素晴らしく、SSを書く上で非常に勉強になっております。またかるは様が書くアリスと星キャラには特に魅力を感じております。
マジックフレークス様の作品『真夜中のデット・リミット』。長編おつかれさまでした。深くまで創り込まれた内容に驚嘆するばかりです。そして今回の十四話があるのは御作品のお陰です。
ヨシナミ様の作品、東方キャラが情け容赦無く殺される話にはいつも圧倒され興奮を覚えます。読む度に私もいつかこのような暴力とエロが書けるようになりたいと常々思います。

排気ガス様。かるは様。マジックフレークス様。ヨシナミ様。
このたび、勝手に作品やお名前を拝借したこと。心から謝罪いたします。本当に申し訳ありませんでした。
私のことは無視でも罵倒でもお好きなように処分してください。
ご不快に思われましたら削除いたします故。
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  • 2011/11/23(水) 21:21:17 |
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