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木質の偽造ペレット工場

東方の二次創作SSです。いぢめ・グロ注意

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【モコモコ王国】 上白沢慧音の受難 【スピンオフ】


※『神聖モコモコ王国』のスピンオフです。


【 スクール・デイズ 】

「今日は平安時代の話をしよう。このころ都には羅生門、五重塔といった建物が・・・」

「お前ら動くんじゃない!!」

いきなり、教室の扉が開いてミニ八卦路を構えた霧雨魔理沙が入り込んできた
「慧音は外に出ろっ! 子供は人質でここに残れ!」
「一体どうし・・・」
「うるさい! 今すぐに全員まとめて消し炭にしてやってもいいんだぞ!!」
八卦路を振りかざして声を張り上げた
「私に対しての不当な扱い、暴言をすべて撤回しろ! それが子供を解放する条件だ!!」

寺子屋で授業中、八卦路を持った魔理沙が押し入って生徒達を人質にして立て篭もった




校庭から慧音は懸命に魔理沙の説得を続ける
「今なら全部無かったことにしてやる。だから生徒達を無事に解放してくれれば一切咎めはしない」
「黙れ!! そんな都合の良い取引あるわけないだろ! 騙されるか!!」
窓から姿を見せる魔理沙、八卦炉を教室の隅でかたまっている生徒に向けている
「どいつもコイツも馬鹿にしやがって。里を歩いたら盗人を見るような目で見てくるし、私のこと影でゴミクズって呼んでんだろ!!」
「だれもそんなこと思ってない! 一体どうしたんだ魔理沙!?」
「どうせ一生努力しても霊夢やアリス、パチュリーには敵わないよ!! 才能無いって笑ってるんだろ! 見下してんだろ!!」

怒り狂い、半狂乱の魔理沙はあたりにわめき散らしていた

「おそらくこのキノコが原因よ」
「霊夢。来てくれたのか」
里の人間の知らせを受けて駆けつけた霊夢の手には奇妙な形のキノコがあった
「人面キノコ。ライアーゲームマッシュルームよ」
渡された【幻想郷キノコ図鑑】を受け取りページをめくる


――――【ライアーゲーム・マッシュルーム】――――

別名:ヒトフシンダケ
効用:食べると他人のことが信じられなくなり、様々な被害妄想に憑り付かれる

柄の部分の模様が、眼鏡をかけた人のように見える
瘴気の強い魔法の森にしか生えない魔法キノコで、稀に喋る

泣き声:ダウト一億 etc..

――――【ライアーゲーム・マッシュルーム】――――

「朝に魔理沙が『珍しいキノコが手に入った』と言って持ってきたの。確か焼いて食べてたわ」
「だからあんな風になったのか。キノコの効果が切れるのを待ちたいところだが。子供たちの命がかかっている以上、悠長には構えていられない」
「そうね。私に任せて」
霊夢が一歩前に出る
「説得できるのか?」
「これでも長い付き合いよ」

魔理沙の立つ窓の前までやってくる

「来るなッ! どうせ私のことを憐れんで優越感に浸りたいんだろ!!」
「違うわ。誰もあなたのことをゴミクズだなんて思ってないわ。みんなあなたの事が大好きなのよ」
「そんなこと」
魔理沙に向かって手を差し出す
「ほら、怖くないから。八卦路をコッチに渡して、そうしたら私が魔理沙を守ってあげる。絶対に魔理沙を悪者にさせないから」
「霊夢・・・」
八卦路を持つ魔理沙の手が下にさがった瞬間、霊夢は投球モーションを取った
「しねえええええええええええええええええええええええええええええええ!!」
袖の中から、野球ボールと同じくらいの大きさの陰陽玉を取り出し投げつけた
「ひぃっ!!」
放たれた陰陽玉は魔理沙の頬を掠めて、そのまま教室の壁に深々とめり込む
「もういっぱぁぁぁぁぁぁつ!!」
「うわあああああ!!」
窓から離れようと走りだした魔理沙を狙い、もう一度霊夢は振りかぶる
「待て!!」
寸でのところで慧音が霊夢の腕にしがみついたことで、玉は投げられなかった
「これはライアーゲーム!! 騙されるほうが悪いのよ!!」
「お前もキノコ食ってたのか!!」
「触らないでよ! あんたもどうせ私の体が目当てなんでしょ!?」
「正気に戻れ! 吐け!!」
霊夢の腹に膝蹴りを食らわせる

「ウプッ・・・・・おええええええええええぇぇぇぇぇぇぇ」
霊夢の胃がその衝撃で驚き、まるで風船のようにしぼみ中身を逆流させた
「ダウト一億!」
ぶちまけた吐瀉物の中に、キノコの残骸が混じっていた
「はぁ・・・助かったわ」
正気に戻った霊夢に柄杓を渡して口を濯がせる
酢酸の臭いが取れるまで霊夢は水を含んでは吐いた

「しかし、これで魔理沙のガードがさらに固くなってしまったわ」
「誰のせいだと思っている」
「・・・・」
霊夢は横を向いて慧音と目を合わせないようにした
「これはもう。一番信用されているであろう人物に説得させるしかないわね」
「となると身内か。霧雨道具店の店主さんでも呼んでくるか?」
言ってから二人は絶縁関係だったと思い出した
「霖之助さんよ。あの人なら幼いころから知り合いだし」
「香霖堂の店主なら入院中だぞ。確か店内の清掃中に棚が倒れてきて腰を痛めたらしい」
「そうなの?」
いきなり頓挫してしまい、霊夢は考え込む
しかしすぐ名案が浮かびハッと顔をあげた

「魔理沙の母親に頼めばいいじゃない」
その提案に慧音が怪訝な顔をする
「彼女の母はすでに他界しているのでは?」
「神降ろしの応用で、魔理沙の母親の魂を呼び起こして私に憑依させる」
「それはイタコの範疇じゃないのか?」
「でも、やってみる価値はあるわ」

地面に陣を描き、その中央に座り。降霊の祝詞を唱える霊夢

「どうだ。できそうか?」
「話しかけないで気が散る・・・・・・お、お、おっ」
体がガクガクと揺れる
「霊夢?」
呼びかけに答えるよう静かに目をあける。霊夢は普段と違う声色で語りだした

「『よくぞ儂の元まで辿りついた。約束通り教えてやる。ケネディ暗殺の真実を、アルカトラズで儂が何を見たのかを』・・・間違えたこの人じゃないわ」

「何者なんだ今の霊は? もの凄く気になるんだが」
「そんなこと訊かれても。意識飛ばしてるから記憶がないのよ」
降霊中の記憶は霊夢には無かった
「でも今のでコツは掴んだわ。次はうまく行きそうよ」
「頼む」
再び目を閉じて祈祷の姿勢を続ける霊夢
しばらくして。首を小さく動かしてから目を開けた。普段の彼女が見せない柔らな笑みを慧音に向ける
「もしかして、魔理沙の母上殿か?」
「はい。このたびは娘が大変ご迷惑をおかけしました」




「アレから静かだが、外の様子はどうなってるんだ? おい、お前、一番小さいお前だよ。一緒に来い」
人質の中で最年少の生徒と一緒に窓から顔を出す
「え・・・・」
窓から5mほど離れた場所に立っている霊夢を見て、魔理沙は一瞬だが呆けた
なぜか霊夢が母親の姿と重なって見えたのだ
慌てて目を擦り確認する。やはり霊夢に母親の面影が重なっている
「なんなんだぜ一体・・・」
『もう。男の子口調ははしたないから止めなさいと、あれほど注意したのに』
「その言葉。母さん? やっぱり母さんなのか!? どうして?」
『霊夢ちゃんの体を少し貸してもらってるの』
生前に魔理沙に向けていたのと同じ笑みを見せた

『慧音先生から聞いたわ。あなたお父さんに勘当されて家を飛び出して魔法使いの修行をしてるんですって?』
「だって親父。母さんのこといつも怒鳴りつけるし、叩くところだって何度も見てるんだ!」
『それでお父さんと喧嘩したのね?』
「ああ。あんなクソ親父と同じ家になんて一秒も居たくなかったからすぐに飛び出してやったぜ。もともと魔法にも興味あったし」
『ごめんなさい。実はアレ、そういうプレイだったの』
「は?」

言っている意味がわからず、魔理沙の頭の中は一瞬真っ白になる

『ああやって厳しく当たられた夜。布団の中でたっぷりねっとり愛してもらうの。その分燃えるの』
「夜? 布団の中? 一体なんの話しな、んだ、ぜ?」
『あなたがもっと大人になったら説明してあげようと思っていたの。お母さんハードMなの。お父さんにも理解してくれるまで時間がかかったわ』
幼い頃に封印していた記憶が脳からミミズのように這い出てきて、映像として目蓋の裏に映写される
一緒には入ったお風呂で、乳首にピアスをしてるの見た
ヘソの下にSlaveという刺青があった
陰部に細い鎖が付いていた

清楚な顔の下。服を一枚剥ぎ取ればその本性が垣間見えた

『お母さんね、首を絞めながらガンガン突いてくれないとイけない淫乱雌豚なの』
肉体を得て生前の快感を思い出しているのか、頬を赤らめ肩を痙攣させながら小指の爪を噛み始める
「やめろおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!」

そこで霊界と交信が切れ。憑依が終わり、霊夢は意識を取り戻した

「どうだった。お母さんとの対面?・・・・ふふっ、泣いちゃって。よっぽど嬉しかったのね」
「それなんだがな。逆効果だった」
「 ? 」

激昂した魔理沙は八卦路を子供達にかざす

「どいつもコイツも馬鹿にしやがってえぇぇぇぇぇぇぇぇェェェえぇぇぇぇぇぇえぇぇえぇええええぇぇっぇっぇえ!!」

魔力を注ぎこもうとしたとき、魔理沙は天井に向かって体を引っ張られた
「な、なんだ!?」

天井から傘を持った手が現れていた
その傘の柄に魔理沙の襟を引っ掛かかり、吊り上げていた

魔理沙の頭だけが天井裏に引き込まれる
そこで自分をここまで引っ張り込んだ者と目が合う
「お前は!?」
「いいかしら魔理沙? マスタースパークは子供に向けるために作られた技ではないの」
水風船が割れる音がした後、足をバタつかせて抵抗していた足がピタリと止まった
直後。天井から魔理沙は落ちてきた
一瞬の出来事だった


「やめろ! 生徒に手を出すな!」
マスタースパークを撃とうとした魔理沙の姿を見て慌てて慧音は窓から教室に乗り込んだ
「・・・・・ん?」
そこには失神した魔理沙の姿があった。外傷は見当たらない

「キノコの副作用か?」
何が起きたか知りたくて子供たちを見たが、彼らも何が起きたか分らず首を振った
頭を揺らさないよう慎重に魔理沙は医者に運んだあと、霊夢に報酬を渡した

この日やる予定だった授業は明日に繰越しになり。自由時間になった午後。生徒たちは校庭で遊んでいた
花壇の近くには、持ち主のわからない日傘が立てかけてあった




【 リバーシブル 前編 】

上白沢慧音の朝は早い
日が昇る前に起床。冷たい水で顔を洗い、洗濯物を洗い干す
そのあと住人の朝食を準備を始める
もちろん、理解ある住人が家事の一部を負担してくれているのでゆっくり寝ていられる朝もある
その住人と食事をとった後、寺子屋に向かった

本日の寺子屋は午前のみ
しかし、彼女は多忙な身である
次の授業の準備。妖怪から里を守る警備への助力
幻想郷の歴史の編纂。里の外部の者との接触
やらなければならないことは山積みだ

それに加えて
「上白沢先生。少しよろしいですか?」
寺子屋で作業している彼女の元に、見慣れない人物が尋ねてきた
「失礼ですが、ご用向きは?」
「以前。鴉天狗がばら撒く紙屑にあなたのコメントと共に添えられ掲載された【秘密結社】の者です」
「・・・どうぞ。お上がり下さい」
お茶を出し、お互いに向かい合う
「はっきりと申しますと。我々はあなたを敵と認識しています」
「その言葉には耳にタコが出来ました」
この秘密結社の目的は幻想郷から妖怪を排斥して、人間だけの物にするという物騒極まり無いものである
その活動に対する慧音の苦言が、射命丸文が発行する文々。新聞に掲載されて以来、こうして彼らは訪れるようになった
「人間の味方を主張するなら、里から、いや幻想郷から出て行ってもらいたい。あなたの器量ならどこでも生きていけるでしょう?」
「それは出来ません。私がいなければ困る者が、少なからずおります故」
少なからずどころか、彼女は里の多くの部分で貢献している
秘密結社の者は言葉を続ける
「我々はこの地の歴史を読み解き、幻想郷の秘密を解き明かすことを目的として活動しております」
「秘密を解き明かすのは、幻想郷を人間だけの物にする足ががりのためでしょう?」
「その通り。幻想郷のルーツを知れば、妖怪をこの土地から追い出すことが出来る。そして人間は初めて繁栄を手にできる」
「この幻想郷では、人間と妖怪のバランスを保つ必要があります。かつて博麗の巫女が・・・」
「困るのは人間を喰う貴方たち妖怪だけでは?」
博麗大結界の意味を説明しようとすると、まるで耳でも塞ぐかのように乱暴に言葉を被せてきた
「人間は常に搾取される側、妖怪などこれっぽちも必要ございません」
「皆さんがそういった誤解を抱いているからこそ。私は寺子屋を開き、子供達に歴史を教えているのです」
「妖怪のあなたから聞くものが真実とは到底思えませんな。八雲紫に組する稗田家の言葉も怪しいものだ」
「話をちゃんと聞いてくだされば、あなた達もわかってくれるはずです。双方バランスを失えば幻想郷は瞬く間に崩壊するという言葉の意味が」
「それは妖怪にとって、都合の良い言葉を並べているだけでしょう。違いますか?」

ここで話しはいつものように平行線を辿る
結局、秘密結社の使者はお茶に一口もつけないまま、言いたいことだけ言い帰って行った

「はぁ・・・」
流しにお茶を棄て、横になる
このまま眠ってしまいたいところだが、今日は訪問しなければならない場所があった
「命蓮寺だっけか」

最近、里の近くに出来た寺である
宝船が変形した建造物らしく、縁起がいいという理由で御参りにいく人間が多い
時間が出来た今日、慧音はそこの視察にいくつもりだった



里を出てしばらく歩いていると、良く知っている顔を見つけた
「勝負よ妹紅!」
「上等モコ!」
向かい合う妹紅と天子
「衣玖、早くルールを」
二人の間にレフリーとして立つ衣玖

「本日の対戦方法は『男塾名物 血禁・覇阿斗』です」


――――――【男塾名物 血禁・覇阿斗】――――――

男塾に代々伝わる決闘法
風見幽香を相手にしてお互いの度胸を競う
度胸のある行動にはそれぞれポイントが設定されており
制限時間内で稼いだポイントが多い方の勝ちとなる

~ポイント一覧~
殴る     50P 服装を貶す 80P
蹴る     60P 容姿を貶す 90P
顔に唾を吐く 70P 傘を壊す 100P

※その他の行動はレフリーが採点する

――――――【男塾名物 血禁・覇阿斗】――――――


「モコォォォ!!」
「 ? 」
ルールを知り、妹紅は戦慄し天子は首をかしげた
「てめぇモコォォ!! よりによってなんでこの競技モコか!!」
衣玖の胸倉を掴んで問い詰める
「空気を読んだ結果です」
「妹紅、アンタ怖いの?」
早くも勝利を確信する天子
「ざけんなモコ。勝つのは妹紅モコ!」


「・・・・・」
――蓬莱人の妹紅が、のびのびと、元気で楽しく毎日を生きてくれればそれでいい
そう思いその場をあとにした
とりあえず「今日妹紅は帰ってこないな」とも思った





命蓮寺に訪れた慧音は本堂に通された
「里で教師をやっていらっしゃるのですか?」
「そんな、教師なんて立派なものでは・・・」
「ご謙遜を」
応対したのはここの主、聖白蓮だった
落ち浮いた物腰の女性で好感の持てる人物だった

白蓮は様々なことを慧音に話した
長い間封印されていたこと、その理由
若返りの術を使うにあたった経緯
なぜ「人間と妖怪の平等」を目指しているのか

彼女の話はすべて真実で、嘘や偽り下心が無いことが伺えた

「実を言いますと、最初は妖怪のいる寺だと聞いて少し身構えていたのです。しかし今のお話で安心いたしました」
「ご理解、ありがとうございます。これからどうかよろしくお願いします」
「こちらこそ」

お互いに恭しく頭を下げあい。慧音は本堂を出た
日はまだ高い
「会合の時間まではまだ時間があるな」
幻想郷の賢者が集まって、今度の里の方針を決める会合が今日の夕方行なわれることになっており。里の重要人物として、慧音も呼ばれていた

来たついでに寺をぐるりと回ろうと思い散歩することにした
寺の裏手に回ったとき、妖怪同士が話しているのが見えた






「これで驚いたら、しばらくこの方法でいこうと思うの」
新たに人間を驚かせる方法を考え、その批評が欲しくて命蓮寺に訪れた小傘
たまたま居合わせたナズーリンにその方法を見て欲しいと頼むと彼女は快諾してくれた
小傘は『準備があるから』といったん灯篭の裏に隠れてすぐに出てきた
「お待たせ」
黒い膝下まである厚手のコートを羽織った小傘
「なっ!」
そんな小傘の姿を見て尾がピンと立った
「まだ何もしてないけど?」
首を傾げながら小傘は近づいてくる
「待て待て! 君のしようとしていることのおおよその見当はついた。アレだ、それじゃただの変質者と同・・・」
「うらめしや!!」
コートを両手で開き、自身の体をナズーリンに見せ付けた
「うおっ!!」

“ソレ”を見てナズーリンは体を強張らせた
小傘が着るコートの下には大量のダイナマイトが巻きつけられていた

「そっち!? そっち系でくるのか君は!?」
「ビックリした?」
「完全に意表を突かれたが、妖怪としてそのやり方はどうかと」

「ど、どうしたんだ!?」

ナズーリンの声を聞き、星が駆けつける
「ヒィィィィ!!」
小傘を見た星が絶叫した
「テロリストだああああああああああああああ!! 露出狂に身を扮したテロリスト、エロリストだあああああ゛!!
 命蓮寺が占拠されたあああああああ!! 陵辱されるううううううう!! 聖の観音開きの菩薩様があああああああ!!」
「落ち着くんだ」
「あ゛う゛ぅ!!」
星の首に両手を回して45°横に捻った
「私の主人が失礼した」
気絶した星を担ぎ小傘に一礼した

「苦労してるね」
「そうでもないさ。これでも頼れる上司なんだよ」

ナズーリンはふと過去の出来事を思い出した
それは聖を復活させるとを聞かされたときのことを

~~~~~~~

毘沙門天を奉った寺に呼び出されると、真剣な面持ちの星が待っていた
「ムラサと相談した、聖を復活させる。ナズーリンには重要な任についてもらいたいの」
「身に余る光栄だ」
「だからここから先は落ち着いて聞いてほしい」
「・・・・・その言葉、そっくりそのまま返そう」
星の膝がもの凄い勢いで震えていた
「何かあるのだね、知られたくない、後ろめたい何かが?」
部下にジト目で睨まれ、星は目を逸らしつつ話しだした
「復活に必要なものは飛倉。あと宝塔なんだけど・・・」
「宝塔なら君が持って・・・まさか」
「なくしちゃったよおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!」
パニック状態になり、毘沙門天の像に頭をガンガンぶつける
「やっちまったああああああああああああああああ!! 村紗に錨(イカリ)で殺されるうううううううううううううううううう!!」
連続ヘッドバットで脆くなった像の頭部をチョークスリーパーで粉砕して、流れるような動きで足に関節技をキめる
(見事なタイガースピンだ)
像の足が逆方向に曲がって折れた
「聖が復活できねええええええええええええええええええええええええええええええ!!」
寝転び、両手で床を何度も叩いた
「でりゃっ」
「ごふっ」
後頭部に体重の乗ったギロチンドロップを叩き込むナズーリン
それで星は大人しくなった
「宝塔探しは私に任せて、ご主人は聖復活に専念してくれ。いいね?」
うつ伏せに倒れる主人に言った
「すまない。よろしく頼・・・・あ、鼻血でた」

~~~~~~~

「頼れる上司なんだ。そう、頼れる上司なんだ」
自分に言い聞かせる

「それじゃあ私帰るね」
「あのやり方はもう少し検討した方が良いと私は思う」
「うーーん、わかったそうする」
少し悩んでから納得した小傘は寺の門へと歩き、ナズーリンは星を寝かせてやるべく、本堂のほうへ向かった


(この寺は平和だなぁ)
心の底からそう感じた







夕日が落ち始めたころ
「ただいま」
「お帰りー」
「お帰りなさい」
同居人の藍とフランドールが迎えた。妹紅はいなかった
「早かったですね。会合はすぐに終わったのですか?」
「途中で話し合いの内容が、DBのブロリーの強さ議論になったから、抜けて帰って来た」
「またですか? この前は確か『ジョジョのノートリアスB・I・Gに遭遇したときの対処法』でしたっけ?」
腰掛けるとフランドールが肩を揉んでくれた
「お疲れ様」
「ああ、ありがとう。そういえば妹紅は?」
「昼に天人の比那名居天子が来てどこかに行きました・・・・ご飯できてますけど待ちますか?」
「今日は私も手伝ったんだよ」
「そうか。なら冷める前に頂こう」

夕飯を食べ終えると、すぐに慧音は身支度を始めた

「帰ってきて早々すまないが、出かけてくる。明日までは帰らない」
今夜は満月だった
この夜はハクタクに変身して幻想郷の歴史を創る能力が備わるのと同時に、気性が荒くなる
皆に迷惑を掛けたくないという理由で、外でひっそりと過ごすことにしている




「このあたりでいいかな」
迷いの竹林。そこで大きな岩を見つけて背中を預ける
「さて」
鞄を開け、持参した頑丈な鎖を取り出して、岩と自分にくくりつける
「もう、あんなヘマはしないぞ」
理性を忘れて暴れ回ることは、なんとしても避けたかった
空を見上げると、月が明るく輝きだし始めていた
「綺麗だな・・・・・あ、いかんいかん」
魅入られるように満月を凝視してしまっていることに気付き、慌てて頭を振る
(大丈夫・・・平常心、平常心)
角が頭から生えて始めているのが、頭蓋骨の振動でわかる。重みも伝わってくる
尾もスカートから外に伸びている
「落ち着け。落ち着け・・・・・・・・・はい無理!!」

背中の岩を砕き、鎖を引き千切る
慧音はハクタクへ変身完了していた
「おいおいおい。いつから私はこんなセフルSMを嗜むようになったんだ!?」
数分前の自分の行動に疑問を感じる
「私はSでもMでもない。しいて言うならば、その両方を超越した“L”だ!」

ワケの分らない独り言の後、慧音は両手を広げる
「さて。さっさと幻想郷の歴史を創るか・・・・・・はい終わりっ!」
一瞬で使命を終える
「さぁぁぁて、はっちゃけるぞ!!」

ハイテンションの肝試し慧音は空に飛び上がった


【 リバーシブル 後編 】


人間の里、某所
「して、あの半獣はなんと?」
「相変わらずです。我々の要求に応じようとしません」
この場所は秘密結社の支社のひとつだった
今日、慧音に訪ねてきた者が、数名の上司に、会話の内容を報告していた
「以上が、奴と私の話した内容です」
「ご苦労。しかしあれが里でのさばっていると我等の活動に支障が出る」
発言した幹部の一人が左右を見て、他の仲間の意見を求めた
「わかっている。必要なら消してしまうのもやむなし」
「だが、ヤツを支持する人間も多い。罪をでっち上げ断罪するのは難しい」
「討伐できないなら、事故か病気に見せかけて抹殺するしかないでしょう」
その時、突然天井に穴が開き。一匹の獣が舞い降りた

「退屈な毎日に、ドロップキックだ馬鹿野郎!!」

マイク片手に肝慧音は秘密結社の幹部たちを指差した
「何者だ貴様! 名を名乗れ!!」
幹部の各々が対妖怪に特化した武器を持ち、侵入者と対峙する
「欲しいスタンドディスクは『サバイバー』と『セト神』。ケイネ=ハクタクリスティーです」
マイクを床に叩きつけ。邪悪に笑ってから。親指を立てて、首を掻っ切る動作をした
「貴様らに問おう。ここに美少年はいるか?」
「何をワケの分らんことを」
「いないのか・・・・ならばここに用は無い」
慧音の姿が煙のように薄れた
「消えたッ!?」
「残像だ」
今日、慧音の家を訪ねた男の背後に一瞬で回りこみ、その耳元で囁く
「貴様、どこの組織の回し者・・・ぐぅ」
後ろから喉を締め上げた
「これ以上、声変わりした野太いおっさんボイスを出すんじゃない。耳障りだ」
口を無理矢理あけさせて、ヘリウムガスのスプレーを噴射する
「キサマァ↑、イッタイナニガァ↑、モクテキダア↑」
甲高い声に変えられつつも男は叫ぶ
「キャーかわいい・・・・・と言うとでも思ったか下衆が! キモいだけだ!」
ガスを吸わせた男の後頭部に頭突きして気絶させた
「キサマ、よくも!!」
幹部の一人が武器を振り上げるも、再び慧音の姿が消える

「ぎャッ!」
「うわっ!!」
「ぐはっ!」
「ずぁっ!!」

瞬く間に建物にいた秘密結社のメンバーを全滅させた

「薔薇薔薇・・・じゃなくて、バラバラにしてやりたいところだが、この中から可愛い少年を生み出す精子を持つ者がいるかもしれない」
殺すのは惜しいと言い残し、慧音は入ってきた穴から外に出た。次なる獲物を求めて






命蓮寺の本堂

「『人間と妖怪の完全な平等』を目指す私にとって、大変嬉しいニュースが舞い込んできました」
座禅を組み瞑想を終えた聖白蓮は、一日の締めである、就寝の前の法話を説いていた
「彼女は非常に美しい歌声を持っていました。しかし、その歌声は妖怪という理由で、誰からも認められませんでした」
「可哀想に」
村紗が憐憫の表情を浮かべる
「しかし。先日、大観衆の前で披露する機会を与えられ。その場で見事、全米に受け入れられたのです」
「妖怪にも人間と同等の権利が与えられたのですね。姐御、その妖怪の名は?」
一輪が背後にいる入道。雲山の声を代弁した
「スーザン。名をスーザン・ボイルというそうです」
「ブッ!!」
「ちょっ、なに勝手に妖怪にカテゴライズしてるんですか!? 人間ですよ彼女!!」
ナズーリンは噴出し、星が抗議した
「そうなのですか? 私はてっきり・・・」
困った顔で頬に手を当てる白蓮
「美和明宏を見たとき『ぬらりひょん』。NHK紅白で小林幸子を『付喪神』だって」
ぬえがヒソヒソと他のメンバーに耳打ちした


そのとき


「はいどーーーん!!」
本堂の扉を突き破り、角を生やした獣が飛び込んできた
「な、何者だ!?」
ナズーリンに抱きつきながら星が叫んだ
「『テキサスの猛牛 ケイネー=ハクタクロス』とは私のこと!!」
「それで何用なんだい?」
怯える星の頭を撫でながらナズーリンが落ち着いた声で尋ねる

「愚問だな。寺といえば衆道だろ?」
「そんな自信満々に言われても」
「絹のような柔肌の少年同士が、お互いの体の異変に戸惑いつつもくんずほずれず。そこに私が乱入してめくるめく3Pを・・・」
眼を紅くしてゾクゾクと体を震わせる慧音

~~~~~~~~~

「指をまだ第一関節までしか入れていないのにこの締まり。間違いなく名器だ」
両手を手錠で封じられた全裸の少年、その肛門に慧音は指を入れていた
「先生ぃ、うあ、やめっ、お尻の穴、弄らない、で」
「やめて欲しかったら。目の前のおちんちんをしゃぶるんだな」
少年の前には両手を縛られ、天井から吊るされた別の子がいた
彼の着物の前が大きく肌蹴て、下着もつけていない
「ははは。裸よりも扇情的な姿だ。さあ、早くしないともっと激しく動かすぞ?」

「ごめん。ごめんね」
慧音の肛虐に耐え切れず、少年は目の前の幼い性器にチロチロと舌を這わせる
「ひゃうっ!」
しぼんだ性器が舐められるとヒクヒクと動いた
「もっと固くなるまで舐めるんだ。いいぞ、そしたら口に含め」
「は、はい・・・・あむっ」
「あひぃぃ」
敏感になったペニスに、今まで感じたことの無い未知の快感が尾てい骨から脳まで一気に駆け巡る
「ふふふ。腰を浮かせるほど気持ちよかったのか? ほら、もっと口を動かさないと指を止めてやらないぞ」
「ん、ちゅぅ。ぴちゃ、ちゃぷ。んん、ふはぁ」
「なんか変! なんかひぇんな感じがするぅ!!」
顔を真っ赤にし、呂律がまともに回らない。吊るす天井の鎖がじゃらじゃらと激しい音を立てる
精通するのもあと僅かという時に
「おっと。お預けだ」
慧音は二人を引き離した
フェラチオをしていた少年はだらしなく口を開けたまま、涎まみれで呆けて
されていた少年は「もっと」という顔をしていた

「そんな顔をするな」
天井から吊るされていた少年の拘束を外して自由に動けるようにしてやる
片方の少年は手錠をされたままである
そのいまだ手錠のされている少年の臀部を、自由になった少年の前に向けさせた
「続きはこっちでするんだ」
指で弄られて、ヒクついている穴を開いて見せた

~~~~~~~~~


「ついに見つけたぞ、アヴァロンを・・・」
「なんの話しですか?」
「問おう。この寺に美少年はいるか?」
「身寄りの無い妖怪の子供を一時的に預かっていたりはしますが。それが何か?」
「お願いがある!」
突然慧音が土下座する
「どうしたんですかいきなり?」
あまりにも綺麗すぎる土下座に一同が一歩引いた
「このお寺にいる子供たちとSEXさせてください」
「帰れ」
錨を携えた村紗が冷たく言い放つ
「ならせめて『若返り』の術を教えてくれ」
「何に使うのか用意に想像できる。どうせ男を一時的に若返らせてやらしいことをするのだろう?」
ナズーリンが慧音の考えを看破する
「チッ・・・・ならば貴様等を倒して目的を達成するまで」

土下座姿の慧音の体が霞んで消える
「消えただとっ!」
星が辺りを見渡す
「何処へ・・・ハッ!!」
背後に禍々しい気配を感じた
「美少年の尻ばかりを追いかけていたらいつの間にか身についた、相手に背後に一瞬で回りこむ歩法『アーーーッ!!』だ」
慧音は指をワキワキと動かす
「ご主人!!」
星にナズーリンがタックルして突き飛ばす
主人を庇ったナズーリンが慧音に腰をガッチリとホールドされた
「ほう、仲間を身を挺して守るとは見上げた姿だ。敬意を表して苦しまぬよう送ってやろう・・・そいヤァ!」
そのまま勢い良くバックドロップ

凶悪な音が本堂に反響した

「・・・・・」
「・・・・・」
ナズーリンの頭が床にぶつかるよりも先に、慧音の角が床に刺さっていた。ブリッジの姿勢で二人は制止する
気まずい空気が流れる

「でりゃっ!」
「きゃっ」
仕方が無いので投げっ放しジャーマンに変更し、ナズーリンを床に落とした
「あれ? 角が抜けん。うわっ超シュール。助けてモンゴルマン」

「「「ナズーリン!」」」
慧音が四苦八苦している間に、一同がナズーリンに駆け寄る
「私が不甲斐無いばっかりに。すまないナズ」
目にいっぱいの涙を貯めて謝罪する星
「死ぬなー! 死ぬなナズ!」
懸命に呼びかける村紗
「雲山も『死なないで』と言ってるわナズ」
「あなたが死んでは、一生かけても私は償いきれませんナズ」
それぞれの手を握る一輪と白蓮
「仇は、必ず取るナズ」
弔い合戦を心に誓うぬえ
「なんか語尾がおかしくないか君たち? あと死んでないから」
「あなたの死は無駄にはしません。必ずや人間と妖怪が平等に暮らせる世界を作り上げます」
「無視かよ」

「人間と妖怪どちらの少年も平等に逆レイプするのが私の心情・・・・・・・・・お、やっと抜けた」
白蓮が立ち上がったのと、慧音が自由になったのは同時だった

「どうやらあなたには本気を出さねばならないようですね」
力を貯め出すと同時に、空気が震え地面がうなり出した
「ハァァァァァァァァァァ!!」
バチバチと彼女のまわりにプラズマが発生しては消える
「まさか、そんな、駄目だ。聖が本気を出したら、私たちまで」
一輪が慌てふためく
白蓮の体が輝きを増していく
「気を鎮めろヒジリー!」
額に尋常ではない汗を浮かべるぬえ
床板が彼女を中心にしてめくれあがる
「や、やめろヒジリー! それ以上気を高めるな!! やめろー!」
村紗も必死に叫ぶ。しかし白蓮の妖気はすでに最高潮に達していた
「南無三っ!!」
眩い閃光のあと、オーラを纏った聖の姿がそこにはあった
「気が高まる・・・溢れる・・・」
肌の艶や張り、顔立ちが若返っていた
先ほどの姿を仮に30代とするなら今の姿は20代前半である
「もうだめだ。おしまいだ・・・」
星は顔を真っ青にして地面に膝をついた
「みんなしてパロディする元気があるなら、手を貸してくれないか? 背中が痛くて立てない」
ナズーリンの言葉は誰の耳にも届かなかった


「ハァ!!」
白蓮が床を蹴る。通り過ぎた彼女の背後に、小さな旋風ができるほどの高速移動だった
一瞬で慧音との距離を詰める
「南無三っ!!」
「うおっ!?」
先制で白蓮の放った蹴りを両手で受け止めた慧音は、その重さに驚愕した
「なんだお前、肉弾戦もいけるクチか?」
「いいえ、身体能力を上げる魔法による肉体強化。こちらが私の得意分野です」
「なら遠慮はしない!」

ギリギリの攻防。お互いの一撃を紙一重でかわし合い、必殺のタイミングを窺う


「ならば。これでどうです!」
接近戦で中々決着がつかないことを歯がゆく思った白蓮は、エア巻物を展開して、ルール無用の激しい弾幕を浴びせた
一つ一つが十分な殺傷能力を持った弾
隙間の一切無い、ぎっちと詰まったそれの雨が慧音に降り注ぐ

「終わりです!!」
「甘い! 申・丑・寅!」
慧音は手を素早く動かして印を結びチャクラを練る
「口寄せの術・・・・『藤原』!!」
手を床に着くと紅い煙があがる
「幽香、これお代わりしていい・・・・・・モコ?」
煙の中からシチューが入った皿を持った妹紅が現れる。不思議そうな顔をして左右を見渡す

『歴史を創る程度の能力』の応用で使役契約を偽造した

「蓬莱結界!!」
「ぎゃああああああああああああああああああああああああああ!! 何事!? 何事モコか!?」
妹紅を盾に弾幕の雨を防ぐ

「ならば、火力最大!!」
白蓮がさらに弾幕の威力を上げる
「くっ盾が一枚では持たない。ならば酉・未・巳」
妹紅を角に引っ掻けってからまた素早く印を結ぶ
「口寄せ・・・・『蓬莱山』!!」
白い煙があがる
「イナバ。こたつの上のみかん1個取ってちょうだ・・・ここどこ?」
寝巻き姿の輝夜が現れる
「蓬莱結界~二重~(ツヴァイ)!!」
「痛だだだだだだだだだだだだだだだだだだだ!!」
妹紅の上に輝夜を重ねて防御する

「とっておきです。出力最大! オーバードライヴ!!」
白蓮の弾幕が限界点を突破した
「ぎゃあああああああああああああああああああああああ」
「もこおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお」
もの凄い勢いで削られていく蓬莱人の二人
「良かろう。その根競べ、受けて立つ! 午・卯・辰」
印を結び、手を床に着けると、紫色の煙が上がった
「口寄せ・・・・『八意』!!」
「ウドンゲ。そこのフラスコの中身を・・・・・・あら、なぜ強制転移が?」
試験管とスポイトを持った白衣の永琳が現れる
「蓬莱結界~三重~(ドライ)!!」
輝夜の上に永琳を重ねた
「ひぎいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいい!!」
「いやああああああああああああああああああああああ!!」
「もごうううううううううううううううううううううううううううううう!!」


10分後


半壊した本堂に立っているのは、慧音ただ一人になっていた
「歴史に残る激戦だった」
妹紅、輝夜、永琳は契約が切れたので、それぞれ元いた場所に戻った
「さて。ボスラッシュも終わったことだし。ボーナスステージに行くとするか」
少年たちが宿泊する部屋を探すために本堂を出る
「これから楽しい歴史の授業だ。私の羅生門とみんなの五重塔が平安時代を奏で・・・・・ッ!?」
本堂を出てすぐの廊下、2m強の身長、ピンク色で筋肉隆々の男が仁王立ちしていた。一輪の入道、雲山である
「まるで藤子F不二雄の作品に藤子A不二雄画のキャラがいるような場違いな感覚。なんという圧倒的違和感」
「・・・・・・」
雲山は無言でファイティングポーズを取る
「なるほど空気中の雲を極限まで圧縮、固めることで攻撃範囲を犠牲にし威力を極めたか。その意気や良し!」
慧音も構える
「親父に興味は無いが、そのガッチガチに固まったケツ、霧散するまで揉みしだいてくれよう。美少年レイプの前哨戦だ」

少年の童貞と処女をかけて、最後の戦いが始まった









翌朝
慧音は自宅の布団の中で目を覚ました

「大変です。慧音先生!」
起きてすぐ、里の人間が血相変えて駆け込んできた
「昨晩、妖怪に里の施設が襲われた! 近所にできた寺も同じ妖怪の被害にあってます!」
「なんだって!? わかったすぐに行・・・・いたたた」
全身が筋肉痛になっていた
「昨晩、ハクタクになった反動か?」
体は痛んだが、不思議と気持ちは前日よりも軽やかになっていた
仕方がないので藍に見てきてもらうように頼んだ

一時間ほどで藍は帰って来た
「妖怪排斥を掲げる里の秘密結社のアジトの一つが正体不明の妖怪の襲撃を受けて壊滅してました。あとそれとですね」
聞き込みをして調べ、メモした内容を読み上げる
「同じ妖怪に命蓮寺も襲撃されました。被害にあった者の話しでは『その妖怪は寺で預かる子供をレイプしようとした』だそうです」
幸い、預かっている子供達への被害は無いらしい
命蓮寺勢も2、3日も休めば全快するとのこと。壊れた本堂も来週には修繕が終わる
「襲われた者は全員『正体はわからないが、角がキモい奴だった』と・・・・慧音殿?」
「ワタシハムカンケイ。ワタシハムカンケイ。ワタシハムカンケイ」
「 ? 」
布団の中で膝をつき遠い目をして震えていた

この事件が迷宮入りするということを、本人だけが知っていた
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