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木質の偽造ペレット工場

東方の二次創作SSです。いぢめ・グロ注意

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神聖モコモコ王国

【 story 】
輝夜をなんとしてもモッ殺したい妹紅の話
真面目に読むと疲れる
モコモコ王国:藤原妹紅が治める国家。勝手に独立している。どうして独立しているのかは不明。蓬莱山輝夜を抹殺することがスローガン
       国民は妹紅と慧音の二人。領地は上白沢亭。入国にパスポートは不要

藤原妹紅:輝夜姫のことが嫌い。でも神田川は好き。岩笠を蹴り落とした時「急に岩笠が来たので」と咲耶姫に言い訳したことで有名
上白沢慧音:妹紅の友人。モコモコ王国の建国活動には消極的。面倒見は良い




【第一話 アマルフィ 】

「慧音! 輝夜抹殺計画がついに出来上がったモコ!」
「そうか。すごいな」
寺子屋へ行く準備をしながら返事をする慧音、妹紅のほうへは目を向けない
そんな友人の態度などお構いなしに興奮気味に話しを続ける
ちゃぶ台の上に今しがた書いた雑な絵の紙芝居を広げる。もちろん誰も見ていない
「まず輝夜を富士山に呼び出すモコ。そしていつも通り殺し合いを始めるモコ! 戦いの中でヤツが赤石を出した瞬間、石に波紋パワーを流し込むモコ!」
紙面の上で、髪の白い棒人間が髪の黒い棒人間の顔に向かって手を伸ばしていた
「そしたらあら不思議、何故か富士山噴火して輝夜は天まで飛ばされて鉱物と生物の中間生物になって永遠に宇宙を漂い続けるモコ!」
『ちきゅう』と書かれた丸い円の外に髪の黒い棒人間が浮かんでいる絵を見せる
「どこかの究極生物と類似した最後だな」
慧音はお弁当をハンカチで包み、鞄に入れた
「そんなのは知らんモコ! 断じて知らんモコ!!」
歯を剥き出しにして慧音を威嚇する
慧音は靴を履こうと玄関に出たが、時計を見ると出発には少し早いことに気付き、妹紅の与太話につきあうことにした
「いい作戦だとは思うが、妹紅は波紋を使えないだろ?」
「その点は抜かりないモコ!」
妹紅は嬉々として押入れを開ける
「なっ!?」
目を見開き慧音は驚いた。押入れから手首と足首が切断・縫合された姿のフランドール・スカーレットが出てきたためだ
「コイツは波紋を使えるらしいモコ」
「おま・・・その子どうした!! お前がそんな痛々しい姿にしたのか!!?」
「違うモコ。昨日の夜に露店で買ったモコ」


~~~~ ~~~~

フランドールはただただ寂しかった
殆どの時間を地下室で過ごし、館の中を一人でうろつき、参加させてもらえないパーティーを遠巻きに眺める日々を送っていた
唯一の肉親である姉に疎まれているのが、なによりも辛かった
誰かと話がしたかった。誰かに自分の存在を認識してもらいたかった。触れ合いたかった
そんなある日、世界には援助交際なるものがあることを一冊の本から知る
様々な手を凝らして紅魔館を抜け出した
知られたらどんな目に合わされるかわからない
しかしその恐怖を突っぱねた。それだけ彼女は乾いていた

夜。里の路地裏で膝を抱えて座るフランドールは人間の男性に声を掛けられた。お腹の出たかっぷくの良い中年のオヤジだった
「どうしたの?」と訊かれたので「今夜、お家に帰れないの」と本に書いてあった通りに返事をした
この男は可愛ければ人妖を問わないらしい。物腰や雰囲気から男は援助交際をやり慣れているのが彼女にはわかった

家にあがるがすぐに服は脱がされなかった。「お腹すいているかい?」男はまず軽食を彼女に勧めた
食べ終わり寝室に誘導され、ベッドに腰掛けてあたりさわりの無い会話を始めた
フランドールの緊張がだいぶほぐれた頃合いを見て、男は膝の上に彼女を座らせて、緩やかな手つきで服を脱がしていった
怖くはなかった、だから体の力を抜き男にすべてを委ねた

中年の熟練した技術は、これまで自慰しかしらなかった彼女を何度も捩(よ)じらせた
まるで自分の内側を全て知っているかのような巧みな腰使いに初めての挿入の苦痛はすべて快感へと変換された
女としての悦びを与えられ、生娘とは思えない声で喘ぎ、啼いた
男は男で、無垢な少女を自らの手で快楽の海に堕とす行為に夢中になっていた
ガラス細工を扱うように丁重に幼い体を扱った

男の射精は一度きりだった。コンドームに堪った精液を彼女は興味深げに眺める
それをゴミ箱に捨てると「今日はここまでにしようか」と言った。男のそこはまだ脈打つ元気があったが、フランドールの体調を考慮した
男から念入りに後戯された後、先程まで情事を行なっていたベッドに寝かせられる
疲れがたまっていたのかすぐにウトウトしだした
腕枕されて胎児のように体を丸くして眠る
眠りながら思い起こす
自身が絶頂中に男がしてくれた抱擁。痙攣する体を守るように包みこみ、頭を優しく撫でてくれたことを
あのように誰かに抱きしめられたのは何時以来か
これまで恐れられ、避けられ、狂人と影で蔑まれて生きてきた
それによって貯まったモノが全て清算された気がした、今まで心にぽっかりと空いた穴に何かが埋まった
寂しさが消えた。誰かから求められる喜びが胸に染みこむ
小太りな男が与える快楽と安らぎで彼女は確かに満たされていた

朝、家を出るときに男が紙幣を彼女の手に握らせた
「困ったらまたおじさんのおうちに来なさい」上手な断り方をしらないため、紙幣をそのまま受け取った
金銭は自分の脱走に協力してくれたパチュリーに見返りとして全額渡した

それからフランドールは複数の中年と出会い情事に及んだ
何度も合って抱かれる相手もいれば、一夜かぎりの相手もいた
「おじさま」「パパ」「お父様」呼び方はさまざま
どれもこれも紳士で、みんなフランドールの身も心も満足させた

そんな日々が終わりを告げたのは援助交際を始めて2ヶ月が経ってからだった
突然羽振りの良くなったパチュリーを不審に思ったレミリアが咲夜を使い調べさせたことで発覚した
「スカーレット家の者がどことも知れない低俗な人間に体を売るとはなんたることか!!」
何故このようなことをしたのかという理由も聞かずレミリアは激昂した
謝る妹の言葉を聞きながら、容赦なくその手と足を斬り落とし「銀を持って来い! 削って粉状にして傷口にまぶせ!」とメイド達に命令
それによって彼女の手と足の先は生涯失われた
フランドールは無抵抗なままその暴力を受け入れた。家を出た時からこうなる覚悟は出来ていた
レミリアの気が済むまで責め苦は続く
折檻の最後に肩で息をしながら「お前とはもう絶縁だ。さっさと死ね!」と叫び、咲夜に「処分してこい」と命じた
日が昇るまであと数時間


藤原妹紅は上機嫌で夜の人里を歩いていた
手には今年の年賀ハガキが握られている
「モコ~~~~♪ まさか憎き輝夜から貰った年賀状の番号が落とし玉ハガキの二等に当選しているとは。危うく釜の中で焼いてしまうところだったモコ~~♪」
景品の折りたたみ自転車を乗り回す自分の姿を想像して頬を緩ませる
嬉しさで興奮して眠れないため、朝一でもらおうと思い立ち、こんな時間から店に向かっていた
彼女は時間の無駄を惜しまない
「モコ?」
道の隅で茣蓙(ござ)を敷いてある箇所を見つけた。店員と思わしきメイドが会釈をする
「いらっしゃいませ。飼って・・・じゃなくて買っていかれませんか?」
茣蓙の上には手首と足首から先の無いフランドールが虚ろな目で寝そべっていた
宝石のついた羽は歪に曲がり、口には拘束具が取り付けられている
「お安くしておきますよ。なぜなら・・・」
咲夜は妹紅にフランドールがこうなった経緯を説明した
「そんな家畜、我がモコモコ王国には必要ないモコ。今必要なのは波紋使いモコ」
「この子のスペルには『波紋』と名の付くものがありますよ」
「マジモコか?」
品定めをするため、死体のように動かないフランドールに近づく
赤を基調とした洋服のスカートを捲くる。下着を身に着けていなかったため、性器は丸見えだった。膝を掴んでM字に開かせる
彼女はただ虚空を見つめるだけでなんの抵抗もしなかった
「使い込んでるわりにはピッチリ閉じてて綺麗だモコ」
「テクニシャンばかり相手にしたそうで、前戯も後戯も念入りにしてもらったそうですよ。多分そのせいです」
「去勢済みモコ?」
「んぐ・・・ふぅ・・・あっ」
中指をの割れ目に入れて前後に動かすと、フランドールはくぐもった吐息を吐いた
「お嬢様は子宮を潰したと仰っていたので、恐らくもう子は産めないと思われます」
妹紅は肉壁を指で押し広げて、露わになった尿道を小指の爪で刺激する
「きゅぅ!」
ビクリとフランドールの体が跳ねた。目を一杯まで見開き、肺に貯まった空気を全て吐き出した
「感度も良好モコ。最近慧音が欲求不満みたいだから、そっちの方面でも使えそうモコ」
指を抜き足を戻す。今度は口に取り付けられている拘束具を外して顎を掴み口を開けさせる
「舌だけしかないモコ」
フランドールには歯がなかった
「お嬢様がすべてペンチでお抜きになりました。抜いてから傷口に銀をコートしてあるのでもう生えてきません」
「噛み付かれる心配も無い・・・・・ウム、決めたモコ。コイツを買うモコ。輝夜抹殺計画の他にも用途がありそうモコ」
「いくらお持ちで? 東の空があかるくなる頃には灰に返す予定なのでお安くしておきますよ」
「折りたたみ自転車じゃ駄目モコ?」
メイド長に年賀ハガキを手渡した
「お買い上げありがとうございます。どうぞお持ちになってください。コレはもうあなたの所有物です」
「モコッ」
軽々と買ったばかりの商品をかかえ上げた
抱き上げられた瞬間、衣服を通して妹紅の体温がフランドールに伝わる
「・・・」
彼女の目に僅かだが光が戻った



~~~~ ~~~~


「ということがあったモコ」
「世の中狂ってる。というかいつ私が欲求不満だと言った?」
「う゛~~」
丸くなった手首を床に立てて四つんばいになったフランドールは妹紅の背中にもたれかかった
歯を抜かれ、口内にコートされた銀のせいで舌が麻痺してまともな言葉は話せない
話せない代わりに歪な羽がパタパタと動いていた。その動きはどこか嬉しそうな感情が乗っている気が慧音にはした
「どうやら懐かれてるみたいだな」
「暑苦しいモコ。離れるモコ! 家畜に好かれても嬉しくないモコ!」
「さて、私は寺子屋に行って来る。お昼は仲良く分け合うんだぞ」
今度こそ靴を履き、慧音は玄関を出て行った
「いってらっしゃいモコ」
「うー!」



寺子屋で授業を終えて帰って来た慧音を全身が灰やすすで汚れた二人が出迎えた
「それで。輝夜抹殺はどうなったんだ?」
その姿を見れば、慧音がいない間に何をしていたのか容易に想像できた
「予定通り火山を噴火させて、宇宙までぶっ飛ばしてやったモコ」
「あ゛う゛ーー!!」
(ホントにやったのかコイツら)
外の世界は大丈夫かと不安になる
「でもぶっ飛ばしすぎて月面にぶちあたったせいで、自力で帰ってきやがったモコ。UFOをヒッチハイクして」
「あーあー!」
妹紅の悔しさに呼応するようにフランドールは鳴いた
「そうか、まぁ何にせよ飯にしよう。二人はまず風呂に入るように」
「そうするモコ」
「あー♪」

この日。モコモコ王国に畜産部門が新たに発足した






【第ニ話 マニフェスト 】

この日、寺子屋は休みで
妹紅と慧音はちゃぶ台で朝食を取っていた
その横の床ではフランドールが茶碗に盛られた離乳食を寝そべってストローで飲んでいた
離乳食もストローも、歯の無い彼女のために慧音が用意したものである
「家畜の餌代も馬鹿にならんモコ」
「妹紅の餌代に比べたら微々たるものだ」
「敵国永遠亭のGDPと比較したら、悔しいことにわが国はその10分の1以下モコ。由々しき事態モコ」
モコモコ王国の財源は寺子屋の月謝と近所の人のご好意で頂ける野菜である
「しかし畜産業をはじめた今、経済はうなぎ登り。その心配は徐々に解消されつつあるモコ」
液状の飯をすする家畜の頭に妹紅は手を乗せて動かした
頭を撫でられたフランドールは嬉しそうに首をゴロゴロと鳴らした
「畜産? お前その子になにさせたんだ?」
「金もってる男の家に一晩5000円でコイツを貸し出してるモコ」
「この馬鹿!」
味噌汁を飲む妹紅の顎を慧音の硬く握った拳が捉えた
「熱いモコォ! わ、わかめが目に貼りついて、鼻の中にネギがっ!!」
「私の家で売春を斡旋するな!!」
味噌汁に溺れ、床でのたうち回る妹紅に慧音は怒鳴りつける
着替えさせて正座させる
「でもこの家畜は、これまで体売ってたわけで・・・・そんなに怒らなくてモコ」
「この子は寂しさに耐え切れず、援助交際に走ってしまったんだ。売春とは動機が根本から違う。次にやったらお前の尿道に爆竹詰めるぞ」
「モコーー!! これは早急に財務省を設立しねばならんモコ」

慧音が食べ終わった食器を片付けている間、フランドールは部屋の隅で毛布に包まって眠っており、妹紅は筆を紙に走らせていた
「今度は何を書いているんだ?」
食器を洗い終えた慧音は手をエプロンで拭きながら妹紅が書いている字を読み上げる

『求む財務大臣。報酬:モコモコ王国の市民権授与・家畜と和姦する権利。募集条件:頭が良い。回転の技術を持っている』

そんな文が書かれた紙を妹紅は何枚も作っていた
「なんだこれは?」
「早速、幻想郷にこの紙を配る外交を始めるモコ」
「あ、おいっ!」
紙を握り締めて妹紅は家を飛び出した
「財務大臣というのはバイトみたいに募集するものなのか? それに回転の技術ってなんだ?」

妹紅が帰って来たのはそれから30分後だった。なぜか大量の魚肉ソーセージを抱えてきた

「色々と訊きたい事はあるが、まず『回転の技術』についての意味は?」
「輝夜抹殺計画に必要モコ」
妹紅はアリス・マーガトロイドから貰った蓬莱人形を戸棚から引っ張り出して慧音に見せる
これは過去にアリスとベイブレードで対戦した時の戦利品である
「これが輝夜モコ」
人形を宿敵に見立てて、その額に何度もデコピンする
「普通ならこれで輝夜はダメージを受けるモコ。しかしアイツは『永遠』を操れるんだモコ。『永遠』とはすなわち“不変”モコ」
透明なビニール袋を人形に被せる。袋には『えいえん』と汚い字で書かれていた
「アイツはその能力で自分の周りだけ『永遠』に出来るんだモコ。慧音はこれはどんな状態かわかるモコ?」
「“不変”ということは、この状態の輝夜は一切ダメージを受けないということか?」
「その通りだモコ。つまり正真正銘の絶対防御だモコ。その間は自身が動けないというデメリットはあるモコが」
「どちらにせよ。それをやられたらお手上げだな」
「ところがモっコい!!」
ビニール袋ごと人形を紐でチャーシューのようにグルグル巻きにして、先程まで慧音が使っていた食器を洗う水の張った桶に突っ込んだ
「では、この状態だとアイツはどうなるモコ?」
勝ち誇った顔で、再び慧音に尋ねた
慧音はしばらく考えてから口を開く
「『永遠』の状態の輝夜は動くことが出来ないから水の中からは脱出できないな。かといって永遠を解除したら紐のせいで溺死する」
「その通りモコ。さすがはわが国が誇る文部科学省大臣モコ。この状態なら輝夜はいつか考えるのをやめるモコ」
「回転の技術というのはもしかして、この紐を輝夜に巻きつける部分に使われるのか?」
妹紅は満足そうに頷いた
「まず輝夜と川辺で戦って、アイツが自身を『永遠』でコーティングした瞬間に回転の技術で体にワイヤーを素早く巻きつけるモコ。後は川に落とすだけモコ」
「なぁ。そのやり方ってマジェント・マジェ…」
「知らんモコ!! もこーは金輪際知らんモコ!! 一切の関与を否定するモコ!!」
両手を高く上げ、腕をぶんぶん振って威嚇する
「別に回転の技術を持ったやつと、財務大臣は別々に募集したほうが良いんじゃないのか? そんなんじゃ一生見つからな…」
「すみません。慧音殿が大臣を務めるモコモコ王国はこちらでしょうか?」
玄関に立つ人影を慧音と妹紅は同時に見た
来客の手には妹紅が配った大臣募集のチラシ
「入国(亡命)希望者モコか?」
「あ、あなたは・・・!?」
訪れた意外な人物に慧音は驚愕する。そしてその名を呼んだ
「八雲藍っ! たった一人であの八雲家を切り盛りし、なおかつ回転の技を有する彼女がなぜ!?」
「私はもう八雲ではありません」



~~~~ ~~~~
数日前

「藍。私、すごいことを思いついたわ!!」
彼女の主。八雲紫のその一言が悲劇の幕開けだった
「藍が式の橙を操作すると橙の性能はものすごく上がるでしょう?」
「ええ、まぁ」
「そして私が藍を操作すると藍の性能が跳ね上がる。つまり私に操作されたアナタが、その状態で橙を操作したら」
かつて無い試みに紫は目を輝かせる
「もしかしたら相乗効果で橙の性能は大幅にアップするかもしれないわ!」
「なるほど、試す価値はありますね」
「でしょう? さっそく橙をマヨヒガから呼んできて」

~~~~ ~~~~

「それでどうなったモコ?」
「紫様が仰った通り、橙はものすごく強くなった。最初の5分間はな」
藍の顔は暗い
「もしかして死んだのか? その理論だと橙の体に相当な負担が」
慧音の言葉を藍は首を振って否定した
「死んではないよ・・・・体はな」
藍は自分の頭を指差した
「こっちだけ死んでしまったよ。脳死というやつさ。私たちの二人分の思考を処理したせいでオーバーワークを起こした」
「そうだったのか」
「私は息をするだけの肉の塊になってしまった橙の前で自分を責めた。すると紫様は悲しむ私の肩に手を触れこう仰った」

『やっぱりこうなっちゃったのね』

「その後のことはよく覚えていない。部屋中血だらけで、でも橙の体は綺麗なままで、紫様の姿はどこにもなくて、私は傷だらけで、部屋の血はすべて私ので」
藍は両手で頭を覆った
「橙は私を信じていた、実験前に『頑張ります』と健気に笑って、私しかあの子を守るものはいないのに・・・」
指の爪が頭に食い込む
「最初に気付くべきだった、あの性悪女がろくでもないコトを企む事なんて常じゃないか、どうしてあの時に気付けなった気付けただろう・・・」
「お、おい?」
気が触れたように髪をボサボサとかき上げる
「気付け気付け気付け気付け気付け気付け気付け気付け、戻れ戻れ戻れ戻れ戻れ戻れ戻れ戻れ戻れ戻れ、治れ治れ治れ治れ治れ治れ治れ治れ治れ・・・」
毛が抜けるのもお構い無しに頭を掻き毟る
「もうそこまでにっ! 妹紅、コイツを止めろ!!」
「大変モコ! ビニール袋の密閉が不十分で、蓬莱人形が水没してしまってるモコ!! これは陰干しのほうが良いモコか?」
「後にしろ!!」

慧音一人で半狂乱の藍をなんとか取り押さえた

冷静さを取り戻した藍はここに来た理由を話し始めた
「慧音殿の能力なら、もしかしたら橙が戻るのかと思いこちらに参りました」
「試したことはないから確証は無いが、私の能力は脳に直接関わるモノだからもしかしたらイケるかも・・・」
「本当ですか!?」
「ただし条件があるモコ」
二人の会話に妹紅が割り込んだ
「輝夜抹殺計画を手伝うモコ。そして式の蘇生に成功したらわが国に亡命して財務大臣を務めるモコ」
「いいだろう」
その返事には迷いも躊躇いもなかった





そして

「藍さまー!」
「橙!」
再会の喜びを分かち合う式と主。慧音の能力が奇跡を起こした
妹紅発案の輝夜抹殺計画は藍の協力のお陰でその場は大成功を収めたが、次の日に優曇華が地引網で引き上げたので結局は失敗に終わった
「盲点だったモコ。この計画は敵に仲間がいたら一発で破綻するものだったモコ」
「優秀な財務大臣が入ったんだから良しとしろ」
藍はモコモコ王国でこれから生活することになるが、式の橙には市民権は無いのでマヨヒガでこれまでどおりに暮らすことになった
ちなみに妹紅が藍に「ソイツも国民にしてやろうモコか?」と訊いたら全力で断られたというのは内緒である


この日の夜
「狭いモコ・・・私以外は浮いて寝るモコ」
元々は一人暮らし用の家屋
妹紅、慧音、フランドール、藍。それだけで家は満杯だった
「断る」
「無理です」
「Zzzz」
「家畜が外国人特有のいびきをかいててウザいモコ!」
フランドールは妹紅に密着して寝るのが習慣なので、妹紅はその音を直に聞かされていた
「口や手足をはじめ、体の30%以上が不能になってるんだから、不可抗力でいびきくらいかくさ、我慢しろ」
「この国の医療制度はどうなっているモコ! 厚生省に八意永琳を・・・しまったヤツは敵モコッ!」
「その子のいびきよりも、お前の独り言のほうがよっぽど五月蝿い」
「ですね」

領土拡大、医療制度の見直しに国王は頭を悩ませるのだった
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  • 2011/11/23(水) 21:09:33 |
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