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木質の偽造ペレット工場

東方の二次創作SSです。いぢめ・グロ注意

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神聖モコモコ王国 act10

妹紅:輝夜を殺したい。それ以外は思いのほかどうでも良い。メタ発言しっぱなし

慧音:妹紅の保護者。ハクタクになると怖い

藍:居候その1。家庭で色々あった

フランドール:居候その2。家庭で色々あった

にとり:妹紅の友達。マッドサイエンティスト

永遠亭:相変わらず被害者。鈴仙が何気にハイスペック




【 アンノウン 】


「聞けいコドモスキー」
「こどもスキーって私のことか?」
出かける支度の途中で妹紅に声を掛けられた慧音は自身を指差した
「憎っくき輝夜がどうして死なないかというと・・・・・・何かの陰謀モコ」
「蓬莱の薬のせいだろ」
「むふ、まあヤツが死なない理由は諸説あるモコ」
「だから蓬莱の薬だろ」
この日の午前、里では会合があり。慧音はそれに出席する準備をしていた
「確かにけーねの言うとおり。まず蓬莱の薬をなんとかする必要があるモコ。今回は基本に帰り、蓬莱の薬を無効化する方法を考えるモコ」
「本当に今更だな」
「まあNutsln先任曹長さんが提言した話を信じるなら、宇宙の端っこでモッ殺せば復活しないらしいモコ。しかし、残念なことにウチにはそんな設備がねーモコ。というかあったら妹紅も死ぬので却下モコ」
「Nut・・・・待て妹紅。今どうやって発音したんだ?」
「え? Nutsln先任曹長さんのことモコか?」
「『先任曹長さん』の部分は聞き取れる。その前の部分はどうやって発音している?」
「産廃ワールドを自由に行き来できるD4Cを持たぬものに、理解など出来んモコよ」

首を傾げる慧音を余所に妹紅は話を続ける

「今回は魔法の力を借りて輝夜を永遠に葬り去ろうと思うモコ。つまり魔女を目指すモコ」
「魔女になってどうするんだ?」
「そのジョブになると若返りの術が使えるらしいモコ」
「自分に使うのか? 姿を変えて不意打ちとか?」
「違うモコ。それを輝夜に使ってどんどん若返らせて精子と卵子まで還元してやるモコ」
「それって確か、漫画版『封神演義』の太公・・・」
「知らねぇよ!」



―――――――――【 魔法使いヴォルデモーコ 】―――――――――

ハタ迷惑な魔女。昔殺し損ねた輝夜を執拗に付け狙う
おじぎをしない奴は容赦なく殺す
日常会話で「なんだっけ・・・・ほら、『あの人』だよ『あの人』あー喉まで出掛かってるんだけど思い出せない」という『あの人』とは
彼女のことを指している

ゴーレムとして図書館防衛戦争に参加していた頃は死ぬ度にマダンテしていたが、本人にとっては黒歴史なので触れてはいけない

―――――――――【 魔法使いヴォルデモーコ 】―――――――――

「でもお前、魔法の知識とかないだろ?」
「そういえば・・・・なら魔女に輝夜を若返らせるよう頼めばいいモコ」
「他力本願だな、というか頼れる相手なんているのか?」
「命蓮寺に魔法使いがいると聞いたモコ。行って来るモコ」
「そうか。私はこれから出かけるから一緒に行けないが、お寺の人に迷惑をかけるんじゃないぞ」




命蓮寺
「こぉらぬえーッ!!」
「あはははは!!」
寺の庭で村紗が黒い塊を追いかけていた
黒い塊からは少女の笑い声が聞こえてくる
「また正体不明の種で何か悪戯したでしょう! てか、今も使うな! 聖の姿に化けるな!」
「知らなーーい♪」
「お陰で聖はそのことで今日謝りに行かされるハメになったんだからね!!」
「じゃ~ね~」
大重量のアンカーを黒い塊に投げつけるも、ひらりとかわされ、そのまま正体不明の何かは寺の外に出て行ってしまった


「なにモコか? まあ関係ねえモコ」
寺の石段を登り門を潜った妹紅の目の前でそんな悶着が行なわれていたが
さして気にせず、この寺にいる魔法使いを探すことにした
「聖に用があってこちらに?」
「生憎と彼女は半刻前から里に出かけている。会合に参加するそうだ」
妹紅を出迎えたのは星とナズーリンの二人だった。白蓮がいないことを簡潔に伝える
「ならばココに意味はねえモコ。さっさとズラかるモコ」
本堂を出て、靴を履き外に出たときだった
「キャッ!」
「うおっとモコ」
誰かとぶつかりそうになり、慌てて踵でブレーキをかける
「誰かと思えば夜雀じゃねーかモコ」
「あれ妹紅さん? 妹紅さんもここに相談ですか?」
「今、『妹紅さん“も”』と言ったが、我々に相談したいことがあるのかい?」
ミスティアの言葉からナズーリンが察する
「はい、そうなんです。ここの尼さんは昔困った妖怪の力になっていたという噂を聞いて」
もしかしたら相談できるかもという淡い期待でここを訪れた

「どうぞおあがりください。詳しく聞かせていただけますか?」
「ご主人、勝手に引き受けては・・・」
主の腹をナズーリンは軽く肘で小突き、小声で話しかけた
「何を言うのですか、この寺が出来てから初めて妖怪の方から助けを求めて来てくれたのです。それを門前払いしては聖が悲しみます」

寺の奥にミスティアを招く
なんとなく妹紅も同席することにした

一呼吸おいて、ミスティアは事情を話し出した
「数ヶ月前から、お店を贔屓にしてくれるお客さんが居るんです」
ツケも無く、マナーの良い客であった
「その人からこの前いきなり『好きだ』って言われたんです。これの返事をしなければならないんです」
「君はその客をどう思っているんだい?」
「ただの良いお客さんとしか・・・恋愛対象としてみるなんてとても」
「ならばさっさと『ごめんなさい』すれば済む話じゃないか、下手に答えを長引かせるのは相手に酷だよ」
どこにでもある恋愛話じゃないか、とナズーリンは内心呆れていた
「私だって最初はそれくらいの話だと思ってました。でも」
途端ミスティアは俯いてしまった
「別のお客さんから聞いたんです。その人、里で力を持ってて裏でヤクザとも繋がってるって」
無意識にミスティアは自分の手を祈るような形で組んでいた
「また別のお客さんからは、里に大きな権力を持っているだけじゃなく、その人自身も強い力を持っているらしいって」
そんな相手を断ったら、屋台を里の近くで出来ないどころか、力ずくでという可能性だって十分に考えられる
自身の身にどんな不幸が降りかかるかわからない
そういった不安があり、藁にも縋る思いで相談を持ちかけた
「なるほど。そんな背景がね」
「しかし。どうしたものでしょうか」

ここまで聞いて星とナズーリンはようやく腕組をして真剣に考え始めた

「もう抱かれちまえモコ」
「藤原さん。考えもせずそんな投げヤリな・・・」
「しかしご主人、これじゃあいくら知恵を絞ったって八方塞がりだ」
ナズーリンにも良い案は浮かんでいないようだった
「相手のほうが立場が圧倒的に優位なんだ、相手が心変わりする以外に回避のしようがない」
「ならば相手を説得しましょう。聖と共に行って話せば何か変わるはずです」
「聖の説得力の高さは私も認める、しかし、下手に里の者に干渉して今後の命蓮寺の風評が下がったりしたら」
「困っている者が目の前にいるのですよ。損得勘定など後回しです」
「そうやって私たちは一回破滅したんだろう」
「ナズーリンッ!!」
恫喝のような主人の声にナズーリンは本能的に身を竦める
「・・・・・・・あ」
怒鳴った後で星は後悔した。
「ごめんなさいナズーリン。それにミスティアさんも」
申し訳なさそうに彼女のほうを見た
「あ、いえ・・・・そんな」
ミスティアもなんと返して良いのかわからず、視線を下に向けることしか出来なかった

「妹紅に一個良い案があるモコよ」
「本当ですか?」
「その代わり、今度聖に頼みごとをするときに一緒に頼んでくれモコ」
「それくらいお安い御用ですが、大丈夫なんでしょうか?」
「無論モコ」


ミスティアの身柄を妹紅が預かるということで、その場は決着した








(思ったよりも早く終わったな)

里の会合を終えた慧音は昼食前には自宅まで戻ってきていた

「ただいま」
普段通りに家の戸を開けようとした時
「いやああああああああああああ!!」
突然自宅から飛び出してきたミスティアにしがみ付かれた

「暴れんじゃねーモコ!! 大人しくコイツに血ィ吸われろモコ!!」
妹紅に抱えられたフランドールがワニのように尖った歯をガチガチと鳴らしていた
「何だ何だ!? どういうことだ妹紅!?」
慌てて慧音がミスティアを背後に隠して前に出る
「どけモコ! pnpさんの例に倣い、ミスティアに吸血鬼パワーを注入して無敵状態にするモコ。それで万事解決するモコ!」
「なんで毎回毎回おかしな電波を拾ってくるんだお前は! というかなんだこの状況は!?」

ミスティアが事情を説明する

「そんなことが」
「産廃におけるみすちーの災難遭遇率は抜きん出ているモコ。いくら産廃広しとはいえ、蒟蒻ゼリーで殺されたキャラなんて後にも先にも絶対にコイツだけモコよ」
「何の話だ?」
「犯人はジョルジュさんモコ」

そして状況を理解した慧音も協力することになった

「里の誰だかわかるか? もしかしたら元教え子かもしれない」
そしたら上手に間を取り持てるのではないかと慧音は思った
「名前はわかるか?」
「それが、名乗ってくれなくて」
申し訳無さそうにミスティアは首を横に振った
「では特徴を覚えているか?」
「若い男の人です。髪は短めで、いつも高そうな羽織りをしてました」
「それだけじゃあ情報が少ないな」

その者の情報を集めるために、屋台の常連客のもとを回ることにした
里の大通りを歩いていると運良くミスティアと仲の良い三人組を見つけ、その相手の容姿について質問した


証言者その1 リグル・ナイトバグ

「中年のオジサンだったよ。髭が濃い。でも背は結構高かったかな。服装は甚平だった」

証言者その2 チルノ

「はげ頭のヨボヨボのジジイだった。杖で体を支えていつもブルブルしてた」

証言者その3 ルーミア

「髪の長い女の人で、赤いワンピースを着てたよ」


それぞれ証言をした三人は眉を顰めいぶかしんだ
「チルノとルーミアは多分、違う人を見てたんだね」
「なにいってんのさ! どう見てもジジイだったじゃん!」
「あんな綺麗な女の人が男なわけないよー」
自分の証言が正しいと誰も主張を曲げない

(どういうことだ? なんで全員の証言がバラバラになる?)

何が起きているのか慧音は理解できなかった
その後チルノ、リグル、ルーミアに別れを告げて、近場の茶屋に寄って話し合うことにした

「容姿が多少違うだけなら見間違い程度で納得できる。だが世代や性別までちぐはぐだと話は別だ」
「複数から告られて忘れてるだけじゃねーモコか?」
「違います。絶対に一人だけです!」
「それじゃあこの矛盾はなんだ?」

全員が頭を抱えて悩んでいた時

「お、ここに居たのか。良かったちょうど君たちの家に行こうとしていたんだ」
「隣の席よろしいですか?」

茶屋に入ってきたのは星とナズーリンだった。適当に飲み物を頼んでから同じ席に座る

「あれから我々も気になって、屋台に行ったことがあるという参拝客に聞き込みをしたんだ」
証言のメモを机の上に置く

【ミスティアに告白した者の情報】

身体的特徴
・胸に七つの傷
・右手がサイコガン
・額に肉の文字
髪型について
・スキンヘッド
・モヒカン
・サザエさんっぽい
・昇天ペガサスMIX盛


その情報にますます慧音は混乱しだした

「やはりバラバラだな。一体何が起きて…」
「あ~~。それなんだがね」
言いづらそうにナズーリンは頬を掻いた
「大変お恥ずかしい話なのですが・・・」
星もどこか気まずそうな顔をする
「実はね。心当たりが一つあるんだ。身内に一人」
「彼女はとても悪戯好きでして、おそらく今回もそれが原因だと」











命蓮寺
「ぬえ、ちょっといいかな?」
「へ?」
寺の屋根の上で寝転がり、夕日を眺める封獣ぬえにナズーリンは話しかけた
「訊きたいことがあるんだ。降りてきてくれないか?」
「えー面倒くさい。そのまま話せば・・・」
言葉の途中、ナズーリンのペンデュラムがぬえの頬を掠めた。頬に細い線が出来てそこから薄っすらと血が流れる
「次は当てるぞ」
手繰り寄せたペンディラムを再び手元で回転させる

半強制で本堂まで連れてこられたぬえ
本堂の真ん中に星、妹紅、慧音が座っていた
「なんなのさ、知らない顔のやつもいるみた・・・い?」
そして隠れるように本堂の隅に座るミスティアの姿を見て、ぬえは言葉を失った
「どうして?」
「ぬえ。それはこちらのセリフです。正体不明の種を使い、自身の正体を隠して彼女に近づいたのですね」
「聖復活の一件に飽き足らず、まだ悪戯を続けていたなんて。少しは他人の迷惑も考えたらどうなんだ」
星とナズーリンは怒りを露にする
「今日だって聖は君の尻拭いで里まで足を運んだんだぞ。その日のうちにコレかい?」
「違う。私そんなんじゃ・・・」
「この件は聖の耳にも入れさせてもらいます。それなりの咎めがあることは覚悟してください」
「違う!!」

ぬえは二人の横を走りぬけ、ミスティアの前までやってくる

「ひっ!」
突然の接近にミスティアは身を縮ませた

「いい加減にしてください! 彼女を何度怯えさせたら気が済むのですか!!」

引き離そうと星がぬえの腕を掴んだ時

「あなたが好きです!! 真剣なんです!」
「は?」
ミスティアの思考が停止する
「ひ?」
星が目をパチクリさせる
「ふ?」
予想外の展開に慧音は言葉を失う
「へ?」
ナズーリンが口をあんぐりと開けたまま固まる
「モ」
妹紅は床の染みが何かの動物の形に似てるような気がしてじっと眺めていた












場が落ち着き、ぬえは事の顛末を話し出した

「地底から私が地上に出て間もない頃」

当時の話を始めた

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

「お腹すいたー」

地上に出たての頃のぬえは、地上での食事の方法について考えあぐねていた
どんな人なら襲っても良いのか、妖怪も人間の里に入って良いのか、それらの知識が無かった
「地上は見たことの無い植物ばっかりで何を食べていいかわからないし・・・」
大手を振って地底を飛び出してきたため、そう易々と戻るわけにはいかない
「この状況はマズイよー」
いうなれば詰みの一手前の状態である。選択を一つ間違えば終わってしまう崖っぷちなのだ

地底仲間の村紗と一輪を追いかけてここまで来たことを後悔し始めた頃
「あの、よかったらこれ」
それは天の声に等しかった
串にささった、香ばしい匂いの食べ物が突き出された
甘辛いタレが塗られて焼かれたヤツメ鰻の蒲焼だった

屋台を引いたミスティアが偶然通りかかり、見かねて彼女に一本差しだしたのだ

「いいの?」
「うん。お店の残りだし、私もお腹一杯だから。このままだと捨てるしかないの」
その言葉を聞き、ぬえは串に齧り付いた
「まだあるけど食べる?」
「う、うん!」
ものの見事にその日の分の残りを平らげた

「助かったよ、ありがとう」
「ずっと何も食べてなかったように見えるけど、何かあったの?」
「それが・・・」

幻想郷に来たばかりの新参妖怪の振りをして、地上でのルールを教えてもらった

ミスティアにとっては三歩で忘れてしまうような些細な出来事
しかしぬえにとっては一生心に残るであろう出来後だった

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

「村紗たちとはぐれて、一人で彷徨ってた正体不明の私に、あんなにも優しくしてくれたのが嬉しくて、それで」
「なるほど。惚れるには十分な理由だな・・・・妹紅?」
ぬえの前に立つ妹紅の手は燃え上がり、今にもぬえを焼き尽くさんと滾っていた
「随分と短い念仏モコね」
「ちょっ!?」
慌てて慧音は妹紅の両肩に手を置く
「邪魔すんじゃねえ! こいつをフルモッコにしないとここの魔女が輝夜抹殺に協力しねえモコ!」
「こういう時くらい空気を読もう、な?」
「モゴゴゴゴ」



「あの、ぬえさん」
今度はミスティアのほうからぬえに歩み寄った
「次から私のところに来る時はその姿でお願いします、そしてあなたのことを色々と教えてください。まずはそこから始めましょう」
ぬえの手を取り、優しく微笑んだ
「は、はいっ!!」
彼女の目には薄っすらと涙が滲んでいた

(なんかすげえ営業トークっぽいモコ)
(それなりに客商売長いから、いなし方を良く知ってる)
(なんか女将ってかんじの対応ですね)
(この娘ならキャバ嬢もいけるんじゃないか?)

そんな二人のやり取りを見た周囲の感想は、どこか冷ややかなものだった









【ライアー ライアー】

「畜生。若返りの術の件が、前回の三文芝居のせいで有耶無耶にされちまったモコ」
「これから頼みに行けばいいじゃないか?」
「そうしようと思ったけどやっぱり止めたモコ」
「何かあったのか?」
「色々考えたら魔女は駄目モコ。ぷぷさんの世界じゃ食肉扱いされるてハンティングされるし、うらんふさんのトコじゃ先物取引で痛い目を見るモコ。頼りにならねえモコ」
「・・・・・」
「というわけで魔法少女を、おっとこれはもっと駄目モコ」
「何が駄目なんだ?」
「魔法少女業界は不況とマンネリ化による人気低迷のせいで、ここ最近はお笑い芸人よりも体を張っているモコよ」
「そうなのか?」
「てーことは。いっそ輝夜を魔法少女にしたほうが葬り去れるんじゃねえモコか?」


藤原妹紅の思考回路はいつもこんな感じである









「ここは?」
最初に目を覚ましたのは鈴仙だった
天井からは吊るされた裸の電球が一つ。それだけの光源ではあったが周囲を確認するには十分な明るさを持っていた
「みんなっ!?」
見知らぬ部屋。囚われていたのは自分だけではなかった
部屋には輝夜、永琳、てゐもおり、最初に目を覚ましたのが自分だったようだ
「師匠、起きてください。師匠」
一番頼りになる永琳から優先して声を掛けた
「あら、いつの間に寝てしまったのかしら?」
揺すられて意識が覚醒した永琳は気だるそうに体を起こして伸びをする
「ここは永遠亭・・・・・・ではなさそうね。とりあえずあとの二人を起こましょう」
「はい」
鈴仙が輝夜とてゐを起こしている間に、永琳は部屋の中を観察する
(縦5メートル、横5メートルってところね)
己の歩幅で部屋の広さを測定する
(壁は金属製。楽に壊せそうに無い)
黒く塗装された壁をノックして強度と材質の考察を終えたころには、輝夜とてゐも目を覚ましていた

「どうなってるのよ一体?」
「今のところ拉致監禁されたという以外に情報は無いわ」
「え? ちょっと待ってよ何それ?」

四人がこれからの行動について話し合おうとしたその時だった

『にとり、このヘンテコなヤツを使えば映像が向こうに行くモコか?』

突然、黒い壁に妹紅の顔のドアップが映し出された

『うん。その“カメラ”ってヤツにスイッチを入れてたら届くよ、ってありゃりゃ。もうスイッチ入ってるじゃん』
『え? そうモコか? じゃあさっそく開始するモコ』

妹紅は白いお面を被り、カメラと向き合った
白いお面は、赤いつぶらな目をしたネコのような生物の顔だった

その瞬間から、永遠亭の一同に当初あった不安の色は完全に消えうせていた

『皆さん、ようこそ莱(ライ)アーゲームへ。ここの支配人のモコべえモコ』


――――――【 モコべえ 】――――――

えいぎょうポケモン
ほのおタイプ
泣き声:ぼくと契約して魔法少女になってよ。あと輝夜は死ね

未確認宇宙生物。死んでもまた新しいのがどこからともなく出てくる
未成年に魔法少女になるよう契約を迫る。ババアはお断り
契約数にはノルマがあり、毎月それを達成するために額に汗をにじませる
そんなこのポケモンもまた、軋んだ社会の歯車の一部なのかもしれない

――――――【 モコべえ 】――――――


『部屋の隅にマイクが一個あるから。発言したい人はそれに向かって話してね』

モコべえの背後にいる河童らしき少女から、そんな補足の声が聞こえた

「あんた妹紅でしょ?」
輝夜がマイクを取り指摘する
『違うモコ。かすりもしねえモコ』
「じゃあそのモコモコ言ってるのはなんなのよ?」
『お前等に犯人が藤原妹紅だと錯覚させるミスリードモコ』
「というか私たち、あなたがその変なお面つけるところから見てたんだけど」
「もういいじゃない。とりあえず、危険な感じはしないようだし」

輝夜に変わり、今度は永琳がマイクを取る

「あなたの正体は別にいいから。一体どうやって私たちをここに連れてきたのか説明してちょうだい」
『カンパネルラ・・・・じゃなくて、ジョバンニが一晩でやってくれた。とだけ言っておくモコ」
「いやいやいや。明らかに無理でしょう。全員を眠らせる薬の調達。眠った四人をここまで運ぶ労力。どう考えたって出来ないわ」
『うっせえモコ! 産廃でその手の質問なんぞしたらキリが無いモコ! 調教系のSS書いてる作者さん全員潰す気かモコヤロー!』

画面の向こうのモコべえが暴れ出したので、背後に控えていたにとりがスパナで彼女の頭を叩いて大人しくさせた
色違いのお面を被り、画面の前に現れる
『ゴホン。えー、モコべえさんが体調を崩されたので、回復するまで私が莱アーゲームを仕切ります』
「らいあーげーむ? さっきも言ってたけど何ソレ?」
今マイクを持っているのはてゐだった
『これから皆様には「きのこの山」と「たけのこの里」の2チームに分かれて対戦してもらいます』

そう言うと部屋が赤色と青色の照明に照らされ、部屋が色で二分された
赤い方には輝夜と永琳、青い方には鈴仙とてゐ

『最初に行なうゲームは“密輸ゲーム”』

――――――【 密輸ゲーム 】――――――

ルール:東亜の国で栽培された大麻を一グラムでも多く国内に持ち込んだ方の勝ち

――――――【 密輸ゲーム 】――――――


「ゲームじゃなくて、リアルだし」
『ちなみに負けたチームは死にます。無慈悲に』
「やるわけないでしょうが!!」
てゐに変わり、鈴仙がマイクを怒鳴りつけた
『じゃあモコべえと契約して魔法少女になって一人で地獄街道を爆進するモコ』
画面の下から復活したモコべえが顔を出す。お面に少量の血が付いていた

『もしくはゲームに勝って生き残った方がモコべぇと契約して、死んだ方を生き返らせて欲しいとお願いするモコ』
「だからやらないって言ってるでしょ!!」
『お前達に拒否権はねぇモコ。おいにとり』
『ちょっ! 実名言わないでよ妹紅! まあいいや。えー皆様、足元に注目してください』

言われた通りに皆が下を見た。床には小さな穴がいくつも空いているようだった

『それ以上抵抗するようなら、そこから2000℃の炎が噴出して皆を跡形も無く消し去ります』
「なんで微妙にキューブのネタも混ざってるのよ?」
『もうお前等にはゲームに参加するか、モコべえと契約する以外に進む道は無いモコ』
「というか、この部屋の鉄板。その二千度とやらに耐えられる材質なの?」
永琳は壁を小突きながら尋ねた
『あの壁は大丈夫モコか?』
『あー。それは考えてなかった。もしかしたら溶ける、かも?』
『おいぃ! ちょっと待つモコ!』
そしたら殺害対象だった輝夜に逃げられてしまう恐れがある
「今止めるなら許してあげるわ。だからこの部屋から出しなさい」
勝ち誇った表情で輝夜が降伏勧告を出す
しかしにとりの声に揺るぎは無かった
『まさかその穴から出るのは火だけだと思っているのかい? 例えば嘔吐ガスとか』
「嘔吐ガス?」
『嗅げば吐き気が止まらなくなる強力なやつがソコからブシュっとね』
『ウナルさんのゲロ娘ワールドにどえらいニオイの塊があったから、サンプルとってきて河童に培養させたモコ』
『正体はわからなかったけど、あれはトラウマものだったよ。あんたらも味わってみるかい?』
「ぐっ・・・」
スイッチのような物を画面の前に持ってきてチラつかせると、永遠亭の一同は黙らざるをえなかった

『まあそんなに密輸ゲームが嫌なら特別に譲歩してやるモコ。今年の干支なのでおおめに見てやるモコ』
「干支は関係ないでしょうが、干支は!」
「そーだ!そーだ!」

なぜか鈴仙とてゐは腹立たしい気持ちになった




『ゴホン。次のゲームは“脱出ゲーム”モコ』
モコべえが宣言すると、にとりのルール説明に移る
『今からその部屋の天井が降り始めるから、それまでに隠し扉を見つけて部屋を脱出するゲームだよ』
「主旨が変わってるじゃない、あとそれライアーゲームっていうよりもSAWのネタじゃ・・・」
『それ以上は言うなモコ!』
輝夜のクレームを妹紅は遮った
『SAWネタは既に先駆者がいるモコ! こっちはあくまで莱アーゲームモコ!』
頑なに否定するモコべえ。これだけは譲らないという必死さがあった
『変態牧師さんのトコは蓬莱人でも殺せるから、目をつけられたらお終いモコ」

そんな輝夜と妹紅のやりとりを壁にもたれながら見ていた鈴仙は背中にある違和感を感じた

「あの師匠」
「どうしたのうどんげ?」
鈴仙は永琳にそっと耳打ちをしていた

「さっきアレは『隠し扉を見つけて脱出する』って言いましたよね?」
「そういえば言ってたわね」
「その・・・・見つけました」
「はい?」

鈴仙は突然身を翻し、壁の一箇所を蹴飛ばした
蹴飛ばした部分を中心にして、正方形の穴が開いた

向こうの部屋に、お面を被った二人の姿が見える

「・・・・・・・」
「・・・・・・・」

妹紅はゆっくりとモコべぇのお面を外した
にとりは小箱を持って鈴仙の前までやってくる
「はじめまして、隣に越してきました河城です。こちら引越しキュウリです」
「さっき、未確認宇宙生物が慌てた様子で向こうへ走って行ったモコ」
どさくさに紛れて逃げようとする妹紅の腕を鈴仙は掴み、そのまま捻り上げて肘を起点に綺麗なアームロックを極めた
「ぐわああああ!!」
「ソ、ソレイジョウハイケナイ」
思わずにとりがカタコトになる
骨がギリギリと締め上げられる音を全員が確かに聞いていた
「ヤベエ! 骨がヤベえモコ!」
この時、妹紅の脳裏にかつて父が残した言葉が蘇った


藤原不比等『なに妹紅? 鈴仙がアームをロックしてはなさない?
      妹紅、それは無理矢理引き離そうとするからだよ
      逆に考えるんだ。『折られちゃってもいいさ』と考えるんだ』



回想の途中、妹紅の腕が折られた
「父上の助言、何の役に立たねーモコォォ!」
しかし鈴仙は手を緩める素振りを見せようとしない

「そこで問題モコ! この状態でどうやってアームロックを解除するか!」

三択。一つだけ選びなさい

1.可愛い妹紅は突如反撃のアイデアがひらめく
2.仲間が来て助けてくれる
3.外せない。現実は非情である

(ここで期待したいのは2の仲間モコ。だが都合よくこのタイミングで慧音が来てくれることなんてありえないモコ。とうかココは何処?)


「よし。お姫さん、こうしよう!」
にとりは輝夜に交渉を持ちかけた
「私のモノマネが面白かったら、盟友を解放するんだ」
「ふーん。おもしろそうね。やってみなさい」
「よしきた!」

にとりは咳払いをして、帽子をとり、髪をサッと掻きあげる動作をした
「え~~これぇからぁ↑皆さんにぃはぁ↓ こっろしあい、おぉ↑してぇぇもらいまぁ↑す↓」
「ナニソレつまんない」


答え。3






【 バック トゥ ザ フューチャー 】


洗濯が良きそうな温かい日差しの午後だった
「どっかに可愛い男の子が落ちてないか?」
「モコ?」
洗濯物を干す慧音はさりげなくそんな言葉を口にした
「け、けーね?」
「どうした妹紅。私の顔に何かついているか?」
発言の自覚が無いのか、慧音は自分の顔にそっと触れる
特に何も付いていないことを確認すると家事に戻った

それからしばらくして

「一次成長期の男の子に女物の下着を穿かせて男の娘にしたい」
乾いた洗濯物を取り込む途中のことだった。またも慧音はそんな異常な言葉をつぶやいた
「おいけーね。お前さっきからとんでもないこと口走ってるモコよ」
「なんのことだ? 私は何も言ってないぞ?」
先刻と同じ、自分がした発言に対しての自覚が無いようだった
「10歳児のアナル弄り倒したい」
「なあけーね」
妹紅は慧音の体に起きた異変に気付く
「ツノが一本、右側から出てるモコ」
右手の人差し指を立てて、頭に当てる
「そんな馬鹿・・・・うわっ! なんだこれは!?」
妹紅の言う通り、そこに角が生えていた。髪もうっすらと緑がかっている
「こんなの生まれてはじめてだぞ!?」
慧音がその角に触れると角はすぐに引っ込み、髪は元の色に戻った
「とりあえず永遠亭に行かれてはいかがでしょう? この家のことは私が全部やっておきます故」
一緒に洗濯物を取り込んでいた藍がそう提案する
「そ、そうします。このままでは寺子屋へも行けませんし」
事態の深刻さに気付いた慧音はその言葉に甘えることにした
「明日、どんな授業をするのか教えていただければ、代理で教壇に立てますが」
「最悪の場合はお願いします。授業の範囲は鞄の中の教科書に。シオリが挟んでありますのでそこから5ページ分を」
「かしこまりました」




妹紅を付き添いを頼み、慧音は永遠亭を目指す

迷いの竹林
「里に男の娘カフェとか出来ないかな?」
「お前絶対にヤベえモコよ」
「え? また変なこと言ったか?」
「ケテルさんのさとり100%くらいの異常が体内で起きているモコ」
「よくわからない基準だな」
「しかし満月でもないのにハクタク化されたら命がいくつあっても足りんモコ」
「皆には本当に迷惑をかける。特に藍さんには頭が上がらない」
彼女は家事だけでなく、今回のように忙しい時は代理で寺子屋の授業をしてくれたりと、慧音の負担を何かと減らしてくれていた
「確かに慧音がいない日は変わりに飯作ってくれるモコ」
「というか家事を手伝ってくれないのはお前だけだぞ。フランドールだって日中は外に出られない分、家の中のことを色々とやってくれるし」
「要求を却下しますモコ!」
手を交差させて胸の前でバッテンを作った
「だが。今の藍さんを見ていると、昔の伝承がにわかに信じられないな」
「モコ?」
「九尾の狐。言い伝えのよれば厄災級の大妖怪だったそうだ。とてもそうには見えない」
かつて読んだ伝承にそう書かれていたのを、慧音は古い記憶から思い出した
「ああ、違うんだ。別に彼女をそんな眼で見ているわけじゃない。むしろ尊敬している。ただ、彼女にそんな時期があったのが信じられない、と思ったんだ」
「他人の歴史に興味はねぇモコ」
「すまない。私の独り言だ。聞き流してくれると助かる」

それから二人の会話が終わってしまい、無言で竹林の中を進む
遠目に永遠亭の屋根が見えた頃、異変は起きた

「「なあ妹紅」」
「モコ?」

慧音の声に妙なエコーがかかっており、慧音の一歩先を行っていた妹紅は不審に思い振り返った

「ギャアァァッ!」
「「誰だコイツは?」」

そこには人間体と半獣体、二人の慧音がいた
「分離しとるモコォ!! なにゆえ! なにゆえモコか!?」
慌てふためく妹紅を余所に、二人の慧音は冷静にお互いを見合っていた
(なんだこの融通の利かない堅物そうな女は? ダサイ帽子)
(なんだこの知性のまったく感じられない女は? キモいツノ)
視線だけでお互いが考えていることがなんとなく疎通し合ったのか、両者表情が険しくなる

口火を切ったのは人間の方からだった
「さぞ危険度の高い妖怪殿とお見受けする。ここは人間の生活区域だ。早々に立ち去っていただきたい」
「私がどこに居ようと勝手だろ。そんなにお里が大事なら里長のちんこでもしゃぶってご機嫌でも取ってきたらどうだ?」
「あ゛?」
「あ゛?」
今の会話だけで、明確な殺意を抱くには十分だった
「巫女に代わって私が退治して進ぜようか?」
「コイツは驚いた。堅物かと思っていたが、面白いジョークも言えるんだな?」
ハクタクの慧音は右手で前髪をかき上げ、人間の方の慧音は静かに帽子を取った
睨み合った後。竹林に交通事故のような音がこだました
激突する額と額

「※パキケファロサウルスかてめーら!」※頭突きを儀礼的闘争とする恐竜

「いぎぎぎぎぎぎ」
「ンガガガガガガ」

メンチを切りながら額を擦り付け合う慧音たち
「このバトルは同族嫌悪とかそんな生易しいモンじゃねーモコ。なんか種の存亡レベルの戦いモコ」
両者の間に妹紅は入ることが出来ず、ただ決着を見守ることしかできない
「とりあえず、しゅずさんにショタキャラを全員避難するよう連絡を入れるとして・・・他はどうすれば良いモコかね?」

「ふふっ。これは予想以上に面白いことになっているわね」

扇で口元を隠して愁眉を歪める女性が、足音も無く妹紅の隣に現れた

「やんのかモコ?」
「まあまあ。そんな怖い顔しないで頂戴」
現れた女性、八雲紫に対して妹紅はあからさまな敵意をぶつける
「肝試しの件を忘れたとは言わせねーモコ」
「あら、存外記憶力が良いのね。私の顔なんて3日で忘れるとばかり思っていたわ」
「上等モコ! 『もう何も怖くない』って気分になったら掛ってきやがれモコ!!」
重心を低くして軍隊式シラットの構えを取る妹紅
「私のコトよりもあの二人・・・正確には一人だけど。なんとかする必要があるんじゃなくて?」
「モコふむ。そういえば」
「簡単だったわ、彼女の中の人間と妖怪の境界を弄るだけだもの。精神が不安定になるんじゃなくて、まさか分裂するなんて思わなかったわ」
あっさりと紫は自白した
「そんな在りきたり過ぎるつまらんテンプレやって何がしてぇモコか?」
元に戻すために何かを代償を請求されることくらいは、妹紅でも理解はできていた
「そう焦らないで」
紫が指を鳴らすと、ハクタク化慧音の足元にのみ隙間が生まれた
「うおっ?」
隙間はハクタクだけを飲み込んだ

「いたたた。なんだここは?」

突然の落下から起き上がり周囲を見渡すハクタクを紫は見下す

「『蟲毒の壷』というのをご存知かしら?」

ハクタク化慧音の周りの空気が揺らぎ、そこから異形の生物が這い出てくる

「今あなたが居る隙間は、強すぎるが故に退治することが出来ず、仕方なく隙間に封じ込めた超危険妖怪が収容されている巣」

出てきたのは一匹ではない、気付けば彼女の周りは化け物で溢れかえっていた
異形の群れは耳障りな金切り声をあげて共食いをはじめ、やがてその中の一匹がハクタクに襲い掛かった

「蝕にも負けず劣らずの光景モコ」
「しばらくソコで寛(くつろ)いでてくださいな・・・・生き残れればの話ですが」

隙間の前に大量の札を貼り付けてから、空間を閉じてハクタクを閉じ込める
「さて」
完全に閉じられたことを確認してから紫は慧音に向き直った
「里の守護者さん。あの妖怪は私の隙間に永久に封印しましたわ」
「助太刀感謝します」
「その気持ちに偽りが無いのなら私のお願いを一つ聞いては下さらない?」
「お願いですか?」
「てめえ、自作自演しといて何言って・・・」
真相を知る妹紅に紫はそっと耳打ちした
「私に協力してくれたら、このハクタクを消す前に、永遠亭に送りつけて暴れさせてあげましょうか?」
「そいつは素敵モコ。やつらが阿鼻叫喚する姿が目に浮かぶモコ」
「でしょう?」

慧音が話を聞く気になり、妹紅の機嫌が良くなったところで紫は本題に入った

「あなたの所に藍がいるでしょう。あの子を返して欲しいのよ」
その望みに慧音は表情を強張らせる
「元を正せばあなたが発端でしょう。返すも何も藍さんはご自身の意思で私たちのところにいる」
「そうね。言い方が悪かったわ。私は藍と仲直りして、ウチに帰ってきて欲しいのよ。私にはやっぱりあの子の力が必要だわ」
かつて紫は藍の式である橙である実験をして、橙を廃人にしてしまった経緯がある
幸い、慧音の能力で完治したが、それ以降藍は紫のもとを離れて、式を治してくれた慧音に恩義を感じて彼女たちと行動を共にしている
「本当に、藍とあの式には悪いことをしたと思うわ」
「その自覚があるなら土下座(ゲザ)るのが一番早いモコ」
「謝るという点では私も妹紅に賛成です。土下座はともかく、あなたは頭を下げるべきだ」
「それだけは出来ないわ」
「紫殿っ!」
生徒をしかるような口調で慧音は声を荒げた
「確かに正論よ。反論の余地は無いわ。しかし、幻想郷を管理する立場の私が式風情に頭を下げては、他の者に示しがつかなくなるわ」
「メンツなど気にしている場面では無いでしょう!」
「つーか、もう一回見せてるから二回も三回も変わんねーじゃねーかモコ?」
「ん? もうすでに土下座してるのですか紫殿?」
「・・・・・・」
扇を広げて紫は顔を隠した
「あの・・・」
「その件には触れないで」
泣きそうな声だったので慧音はそれ以上追求するのはやめた

結局、土下座以外の方法を模索することになった






香霖堂
妹紅の意見で一同はここに足を運んだ
「いらっしゃい・・・・・・ってなんだ君か」
妹紅を見るなり、店主の霖之助は嫌そうな顔をした
「うっせ! 超無縁塚に叩き落すモコよ!」
「どこだいそこは?」
「NDさんに訊けモコ! そして恐怖を味わってきやがれモコ!」
「痛ッ!」
商品のダッフィー君人形を取って霖之助の投げつける
「こら妹紅! すみません店主」
慧音は拳骨で妹紅を咎め。すかさず霖之助に謝った
「何のためにここへ? 藍にプレゼントでも買うの?」
妹紅の行動が理解できず尋ねた
「ちげーモコ。ここには過去へ跳ぶ隙間があるモコよ。act4で使った・・・・やべえ、ガンギマリさんに通行料払ってねえモコ」
「そういえば白亜紀に跳んだことがあったな」
「過去に跳ぶ隙間? 何かしらそれは、意味がわからないのだけど?」
二人の話に付いて行けない紫を余所に、二人の会話は続く
「ここで『紫が橙で実験する』時までタイムスリップして、その行為をやめさせるモコ」
「なるほど。そうすれば藍さんの離反は初めから無かったことになるのか」
妹紅のやろうとしていることを慧音は察した

「それじゃあ行くモコ」

最初に妹紅が隙間の中に飛び込む、それに慧音が続こうとした時
「ちょっといいかしら?」
紫が慧音の肩を掴んだ
「過去にいくとかスゴイ展開になってるのに、どうして常識人のあなたは平静を保てるの?」
「一言で言うと慣れですね」
「慣れ?」
「妹紅と一緒にいるといつもこんな感じです。紫殿も早めに“適応”したほうが良いですよ。でないと無駄に疲れますから」
慧音は臆せず隙間を潜った
「・・・・せーのっ」
紫だけが意を決するように飛び込んだ










「何処かしらここ・・・・? 宮殿?」
そこは見知らぬ建物の中だった
石の柱が無造作に乱立する広間に三人は降り立つ
「思っていた時代とは違う時代に来ちまったモコ」
周囲に壁は無く、おかげで外の景色を見渡すことができた
西の空には欠けた月が浮かび、東の空が白み始めている
「ここは昔の中国だな。白亜紀ほどでは無いにしろ、そうとう過去に飛ばされたぞ」
建物の内装を慧音はジッと眺める
「紀元前1000~1100年といったところか。ちょうど封神演義の時代だな」
「なぜわかるの?」
そう断言する慧音に、紫が問うた
「建物の構造とそれに使われている装飾を見ればおおよその見当は付きます」
「来る時代を間違えたモコ。さっさと戻ってリトライするモコよ」

「賊にしては随分と賑やかだな」

鈴の音のような澄んだ声が、暗闇の中で反響する
「下の階には番兵がいたはずだが? 殺して登ってきたか? にしては血のニオイがしないが」
「・・・・・・」
声の主の姿を見て、全員が固まった
煌びやかな衣装に身を包んだ絶世の美女の降臨に、無意識のうち三人は呼吸を忘れていた

(藍・・・さん?)

耳と尾が無いが彼女は紛れもなく八雲藍だった

慧音の推測通りこの時代は紀元前11世紀で、場所は殷と呼ばれる国である

「この藍を見ていると、式にしたての頃を思い出すわね」
「『藍』とはなんのことだ?」
彼女の口と手が動いたのは同時だった。藍が袖から抜いた手には4本のクナイが握られており、一斉にその4本を投擲した
放たれたクナイが紫を狙うが、彼女は涼しい顔で体を僅かにずらすだけだった
「ふふふ。危ない危ない」
「いや、刺さってるモコよ?」
4本全てが紫を狙っていた。そのうちの一本が額に残っている
「あ・・・」
顔を赤らめならが刺さるクナイを抜き捨てた
「そもそもなぜ私にだけ狙ったのかしら? しかも眉間と心臓を的確に」
「なんというかその。貴様を見た瞬間に体が勝手に・・・・・・まあここに侵入したからには何をされても文句は言えまい」
「そうなんだけど・・・・そうなんだ、け、れ、ど、も!」
どうしても腑に落ちなかった





「そうか貴様達も人外の者か。それなら誰にも気付かれずここまで来られるのも得心がいく。して、目的はなんだ? 城の宝か? 王の命か?」
「いや、私たちはそんな・・・」
「と言っても。もうこの国に価値ある宝も王もないがな」
「それって・・・」
慧音の知る限りではこの時代
人に化けた妖狐がこの国の王に取り入り、自身の我が侭を叶えさせるために民の暮らしを切迫させていたという歴史が残っている
「無礼を承知で言わせてもらう。この国を傾けたのはアナタではないのか? 王を唆(そそのか)して市民へ重税を課し、虐殺の限りを尽くしたと聞いている」
その指摘に、藍はどこか遠い目をした
「そうか、巷では私が悪者にされているのか」
「違うのですか?」
「私がこの国を訪れたときはすでに王は狂い、内政はガタガタだった。私は偶然この国に立ち寄った時に王に見初められてここで暮らすハメになったにすぎない」
大陸を渡る途中。旅に必要な物品を購入するために人の姿に化け城下をうろついている時に、偶然王の手のものに声を掛けられた。それから今にいたる
(史実と少し違うな)

慧音は自分の知っている歴史と、彼女の話に齟齬あることに気付いた

「今そなたが申したようにこの国の終わりは近い。土地はやせ衰え、城の外では浮浪児や病人、死体で溢れかえっている。兵隊など追い剥ぎや窃盗を始める始末」
その表情は、この国を真剣に憂れいている者の顔だった
「悪いことは言わない。この国から早く離れたほうが良い。数日後には他国の者がここへ兵を率いてやってくると斥候から知らせが入っている」
「お前はどうするモコか?」
「ここに残るつもりだ。それなりの関りを持ってしまった以上、今更ここを捨てて離れるわけにはいかない」
「あなたが妖怪だと知られたら、すべての罪をなすりつけられるぞ?」
事実。この国は妖狐によって傾いたと記されている
「元より罪など腐るほど犯している。いまさら百や千の罪が増えたところで、そんなのは誤差の範囲だ」
軽く肩をすくめてから、達観した笑みを慧音に返した
「いくらなんでもそれは・・・」
理不尽ではないか、と言おうしたその時だった

「ではこうしましょうか?」

紫が一瞬の隙を突き藍の前に飛び出す。白手袋の手が藍の頬に触れた瞬間、彼女は意識を失いその場に倒れこんだ

「何をするつもりだ紫殿!?」
「ここに来た目的を果たすのよ。元々はそのために来たのでしょう?」

今ここで藍を私の式にする腹積もりのようだった

「ただし、個性と感情を消して私の言うことだけを忠実に守る式としてだけど」
その状態にして未来に帰れば、離反する行動が出来ない藍は確実に自分の元に居ると紫は踏んだ

「そんな非道が許されるわけないでしょう!!」
「これは私と式の問題、外野は黙ってなさい」
「うわっ」
「モコっ?」
慧音と妹紅の足先が隙間に飲まれ、身動き出来なくなる
「ああ、そういえば」
式を打ち込もうとした手を止めた
「あのハクタクはどうなったかしら? しぶといからまだ生きてそうだけど・・・・」
蟲毒の巣に封じ込めたハクタクが気になった
死なれては妹紅との約束が違えてしまうため、生存の確認をしようと隙間を開き、中を覗き込む
ハクタクが異形の化け物に取り囲まれているのが見えた

「流石にしぶといわね。しかし、なにか妙ね?」

場は殺し合いという陰惨な現場ではなく、恐ろしいほどに物静かであった。争っている妖怪は一匹もいない
化け物たちはまるで高僧の説法を聞く信仰者のような厳かな雰囲気を作り出し、ハクタクを見ていた

その中で彼女は口を開いた




諸君。私はやおいセックスが好きだ
諸君。私はやおいセックスが好きだ
諸君。私はやおいセックスが大好きだ

ショタが好きだ
美少年が好きだ
男の娘が好きだ
ケモショタが好きだ
女装ッ子が好きだ


家で 公園で
路上で 学校で
遊園地で 夏祭り会場で
ホテルで 満員電車で
神社で 温泉で
プールで 海辺で
公衆トイレで 映画館で


この地上で行なわれるありとあらゆるやおいセックスが大好きだ

罰ゲームで嫌々女装させられる少年が好きだ
望まぬスカートをはかされ、ムリヤリ美少女にさせられて恥辱に震えるときなど心がおどる

コスプレして参加したイベントで、女の子と間違われてレイプ目的で茂みつれこまれる女装男子が好きだ
実は男だとわかりドン引いている相手を誘惑してアナルセックスに持っていく誘い受けを見ていると胸がすくような気持ちだった

幼馴染の女子にお遊びで化粧をさせられて、その結果に満更でもないと感じてしまう自分に戸惑う少年が好きだ
隠れて女物の服を買い、しだいに下着まで購入し身に着け、興奮して勃起したペニスが下着からはみ出す様子に感動すら覚える

風邪で寝込む双子の姉のために、姉の振りをしてウェイトレスのバイトをする男の子などもうたまらない
すり替わっているのが店長にバレて、本当に男かどうか確かめられるシチュエーションに続けば最高だ

両親が作った借金のカタとして、ガチホモ大富豪から高額で買い取られる少年が
露出度の高いメイド服を着せられて、毎晩ご主人様からメスの快感を教え込まれる姿に絶頂すら覚える

男娼に売られて、脂ぎった中年の竿を咥える男の子が好きだ
吐き気を堪え、客のピストンを感じているように振舞う姿はとてもとても悲しいものだ

誰もが女の子と見紛うほど上手に女装をして町歩いていると、親友と町でばったり出くわし、秘密にしてもらう代わりに体を要求されるシチュが好きだ
それをネタに何度も脅されて体を差し出し、そのことが他の同級生にまで知られてしまい輪姦される姿は屈辱の極みだ

じゃれて遊んでいると、いつの間にか勃起している童たちが好きだ
未知の快楽を前にして好奇心と恐怖の狭間で、お互いの体をまさぐりあう姿に興奮を隠せない




諸君。私はやおいセックスを、燃えるようなやおいセックスを望んでいる
諸君。私に付き従う大変態諸君
君たちは一体何を望んでいる

更なるやおいセックスを望むか?
情け容赦の無い糞のようなやおいセックスを望むか?
鉄風雷火の限りを尽くし三全世界の鴉を犯す 嵐のようなアナルセックスを望むか?

     ヤオイセックス  ヤオイセックス  ヤオイセックス
「「「 クリーク!! クリーク!! クリーク!! 」」」

よろしい。ならばやおいセックスだ

我々は渾身の力をこめて今まさに迸ろうとする生殖器官だ
だがこの暗い闇の底で半世紀もの間堪え続けて来た我々にただのアナルセックスではもはや足りない!!

大乱交を! 一心不乱の大乱交を!!

我々は一個大隊 千に満たぬ性欲者に過ぎない
だが諸君は一騎当千の古強者と私は信仰している
ならば我々は諸君と私で100万と1人の性集団となる

我々を隙間の彼方へと追いやり 眠りこけているババアをたたき起こそう
髪の毛を掴んで引きずり降ろし、眼を開けさせて思い出させよう
連中に快楽の味を思い出させてやる
連中に我々の性癖を思い出させてやる

天と地のはざまには、奴等の性倫理では思いもよらない嗜好があると思い出させてやる

一千人の愛好家の愛護団で
世界を萌やし尽くしてやる

「最大の大隊 白沢指揮官より全妖怪艦隊へ」

第二次男の子作戦 状況を開始せよ

征くぞ諸君     」


「「「「族長(オサ)! 族長(オサ)! 族長(オサ)! 族長(オサ)! 族長(オサ)! 族長(オサ)! 族長(オサ)!」」」

長い長い演説が終わると化け物たちは一斉に歓声を上げた
それはまるで産声をあげたばかりの胎児のような、そんな淀みなく澄みきった声だった


「な・・・・・なんなのこの状況?」
「ん? なんだ聞いていたのか?」
紫の視線に気付いたハクタクは天井を仰いだ
化け物たちに目配せすると、彼らはお互いに体を寄せ合い、彼女のために階段となった
肉の段差を踏みつけながらハクタクは自分と紫の間にある境界まで登って来る
紫の眼前まで来るのに時間は掛からなかった
「く、隙間が閉じられない・・・」
「どうやら隙間もどちらが正義かわかったようだ」
「あんたが閉じられないようにムリヤリ足で隙間を押さえてるんでしょうが!!」

押し売りに来たセールスマンの如く、慧音は身を乗り出してついに隙間から脱出した

「八雲紫よ。お前が築き上げた幻想郷は素晴らしい」
流れるようなローリング移動で紫を捕まえ、腰を抱え込んだ
「ロリがある、熟女もある・・・・・・・しかし・・・・ショタがないでしょッッッ!!」
そのまま体を大きく捻りる
「ギルティだ! そんな貴様を私は裁かねばならない!!」
自分の体ごと、紫を床に叩きつけた
「ぐえっ!」
潰れたカエルのような声を肺から絞り出して紫は気絶した
「私のスペカ『CJD(サイクロン・ジェット・ドロップ)』を食らって10カウント以内に起き上がれた奴はいない」
満足そうな顔で、ハクタクは自ら隙間の中に戻っていった












「大丈夫ですか?」
慧音は藍の体を優しく揺する
「ん・・・ああ。おかしいな。うたた寝をした覚えはないのだが」
「御自分が思うより、疲労が溜まったていたのでしょう」
「そうかもしれない」
藍の体を支え、起き上がるのを補助した
「二人だけだったか? もう一人いたような?」
「気のせいでしょう」
気絶した紫は先に元の世界に送り出しておいた
立ち上がった藍の動きに、目立った後遺症が無いことに慧音は安堵する

西の空の月は見えなくなり、東の空から朝日が顔を出し始めた
「夜分にお邪魔しました」
「収穫が何もねえモコ」
ここに来るのに通った隙間を使い元の時代に戻ろうとした時だった
「そなた達はこれからどこへ向かう」
藍がふいにそんな事を聞いてきた。言葉の端に何かを含んだものを慧音は感じた。『また会いたい』と言っているように聞こえた
(どこ、か・・・・・・)
しばらく考えて、慧音は朝日を指差した
「東の方角に私たちはおります」
「そうか東か。良き旅になることを祈っている」
「ありがとうございます」


この後、もしも伝承通りの出来事が起きるなら、彼女はこれからとてつもない苦痛を何度と無く受けることになる
そしてその先、どういった経緯で彼女が八雲紫の式になるのか、それはどの史実にも残されていない









元の場所に帰って来た時、八雲紫の姿は無かった
店主に尋ねたところ『気絶していたので、奥で休ませていた。気付いたら居なくなっていた』ということらしい

帰り道
「なあ妹紅。あれから私は何か変なこと言ってないか?」
「言ってねえモコ。というかお前はもう治ったから気にする必要は無いモコ」
「治ったのか?」
「妹紅の言うことが信じられねえモコか?」
「いや。信じるよ」

自身の身より、気がかりなことがいくつもある
「紫殿が考えを改めない以上、真の仲直りは期待できそうにないな」
八雲紫に対して、今後警戒する必要があると感じていた
「はぁ、それにしても」
気だるそうに息を吐いた。ここまでの帰り道、慧音はこれを何度も吐き出していた
「今の件でちょっとだけ。ほんのちょっとだけ、歴史というものがわからなくなった」
「モコ?」
自分達の信じていた歴史の中に、事実が歪曲し真実が埋葬されたものがあるのかもしれない、と慧音は再認識させられた
間違っているかもしれない歴史を語り継いでいくことに意味があるのかどうか、そんな自問自答が頭の中をグルグル回る
「今回で妹紅は歴史の勉強は必要だと思ったモコ」
「なぜそう思う?」
その言葉が、慧音にとってこの日一番の驚きだったのかもしれない
「うむ。見知らぬ過去にタイムスリップしても素早く対応できるモコ」
「なんだぞれは? でももし歴史を間違って覚えていたらどうする?」
「そうだとしても、沢山知っているに越したことはねえモコ。けーねだって普段から『知識はどれだけあっても邪魔にならない』って言ってるじゃねーかモコ」
「・・・・」
わしわしと妹紅の髪を掻き乱した
「お前は相変わらずお馬鹿さんだな」
「触んな! サラサラヘアが乱れるモコ!」

慧音は歩く速度を少しだけ速めた

「急ごうか。早く帰って明日の授業の準備をしないと」

その表情は普段の彼女のものだった







【お詫び】

本SSでお名前を使わせていただいた産廃作家の皆様、無断でのご使用大変申し訳ありません。
勝手にお名前と過去作品を話題にされ、ご不快に感じられるのは当然です。
本SSはいつでも取り下げ出来ます、遠慮なく仰ってください。

※本SSで使わせていただいた作者様と、その作品について

Nutsln先任曹長様 『蓬莱人用の死合会場へようこそ!!』
その発想は無かった、と感じるSSでした。目からウロコです。

pnp様 『進化』
力をつけ、自分より強かった者を打ち倒す場面が最高にカッコイイです。吸血鬼化という展開に胸が熱くなりました。


ジョルジュ様 『「蒟●畑よりも餅の方が危ねぇだろ」って言っている連中が多いので、今日は蒟●畑の危険性を皆さんにお伝えしたいと思います』
加工されたゼリーの画像を見て、なんじゃこりゃっ!?っという最大のインパクトをいただきました。あれは危険です。

ぷぷ様 『招かれた客』
全員が自覚無く狂った者たちに追われる恐怖はこんななのか、と教えられた作品です。

うらんふ様 (カンダタ様)『商品先物取引会社登録外務員霧雨魔理沙』
ずるずると嵌っていくパチュリーの姿に、社会の恐ろしさを垣間見ました。先物怖い。

変態牧師様 『東方葬送夢』
毎回戦慄するギミック。ゲームで負傷した際の生々しい描写に、いつも背筋が凍ります。

ウナル様 『東方ゲロ娘「ゆうかちゃんさんちゃい!!」』
リグルの狂い方とセリフ回しには、素晴らしい以外の感想が見当たりません。

ケテル様 『さとり100%』
これ以上に変態でエロカワオモシロイSSにはそうそうお目にかかれません

しゅず様 『東方ショタ化計画 ~大ちゃん編~』各シリーズより
これでその属性に目覚めた人が多数いるのではないかと、読むたびに勝手に推測します。

ガンギマリ様 『マンチー 白亜紀編』
再び使わせていただきました。この作品に限らず、キャラクターの会話にはいつも大笑いしております。

ND様 『超無縁塚』
霖之助が映えるSSの中で、この長編が個人的に好きです
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